■河西工 <7256> 158円 (+50円、+46.3%) ストップ高
内装部品を手掛ける河西工業 <7256> [東証S]がストップ高。そのほか、変速機のユニバンス <7254> [東証S]が急伸。車体メーカーの日産車体 <7222> [東証S]や車体骨格部品のユニプレス <5949> [東証P]、外装部品のファルテック <7215> が高く、日産自動車 <7201> [東証P]を主要取引先とする自動車部品メーカーの株価に上昇圧力が掛かった。18日付の日本経済新聞朝刊が、「ホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議に入る」と報じた。経営不振に陥った日産自向けの部品生産の先行きが懸念されていたサプライヤー各社に対しては、経営統合による販路拡大期待に加え、部品業界における再編の可能性も意識され、資金が流入したようだ。ホンダ <7267> [東証P]を主要取引先とするメーカーでは、シート生産のテイ・エス テック <7313> [東証P]やプレス部品のジーテクト <5970> [東証P]、サスペンション部品のエフテック <7212> [東証S]が上伸。樹脂製部品やエアバッグを手掛け、ホンダと日産自の両社を得意先とする日本プラスト <7291> [東証S]が株価水準を切り上げた。ホンダのFIチーム向けの試作部品を担当した実績を持つヒーハイスト <6433> [東証S]にも思惑的な資金が入った。
■夢展望 <3185> 176円 (+50円、+39.7%) ストップ高
夢展望 <3185> [東証G]がストップ高。17日取引終了後、中国最大の商戦イベント「W11」で売り上げが拡大したと発表した。マーケティングやSNS連動プロモーションなどを積極的に展開し、中国エリアでの売上高が今年6~9月との期間比で300%以上、越境ECに本格的に参入していなかった昨年同期比では200倍以上を達成したという。これが材料視された。
■日産自 <7201> 417.6円 (+80円、+23.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。日産自動車 <7201> [東証P]がストップ高。18日付の日本経済新聞朝刊が、「ホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議に入る」と報じた。ホンダ <7267> [東証P]と日産自は持ち株会社を設立し、将来的には三菱自動車工業 <7211> [東証P]が合流することも視野に入れると伝えている。今年3月にホンダと日産自は、電動化などに向けた戦略的パートナーシップの検討開始について発表していた。国内自動車大手が経営統合となれば、戦後の日本経済にとって大きな転換点となる。経営不振に陥っていた日産自に対しては、統合による相乗効果が期待され、大量の買い注文が集まった。三菱自もストップ高に買われた。日産自は同日、コメントを開示した。「報道の内容を含めて様々な検討を行っているが、現在決まっていることはない」としたうえで、更新情報があれば適切な時期にステークホルダーに公表する方針を示している。東京証券取引所は同日午前8時20分から55分の間、日産自の株式売買を一時停止した。ホンダも報道に関し、「将来的な協業について報道の内容を含め様々な検討を行っているが、現時点で決定した事実はない」とのコメントを発表している。
■オンデック <7360> 1,075円 (+150円、+16.2%) ストップ高
オンデック <7360> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後、集計中の24年11月期の単独業績について、売上高が従来予想の16億4200万円から16億6500万円(前の期比2.0倍)へ、営業利益が2億3500万円から3億6700万円(前の期2億円の赤字)へ、最終利益が1億6500万円から2億3900万円(同1億5200万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。成約件数は当初計画の42件を下回る32件となったものの、手数料単価の大きい複数の大型案件が成約に至ったことから、売上高は過去最高の着地となる見込み。また、従来予想で見込んでいた一部費用が発生しなかったことも寄与した。
■倉元 <5216> 234円 (+28円、+13.6%)
倉元製作所 <5216> [東証S]が3日続急騰。17日取引終了後、連結決算の開始に伴い、これまで未定としていた通期の連結業績予想を発表した。24年12月期の売上高を16億円(前期単独7億400万円)、営業利益を9000万円(同4億700万円の赤字)とした。連結対象となるアイウイズロボティクスの11~12月の2ヵ月分の業績予想を織り込んだという。営業黒字見通しを好感した買いが入った。
■ステムセル研 <7096> 1,387円 (+165円、+13.5%)
ステムセル研究所 <7096> [東証G]が7日ぶり急反騰。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を19万株(発行済み株数の1.85%)、または2億円としており、取得期間は12月18日から来年11月30日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するのが狙い。また、役職員へのインセンティブ付与なども理由としてあげている。
■GFA <8783> 601円 (+50円、+9.1%)
GFA <8783> [東証S]が5日続急伸。18日午後1時ごろ、暗号資産ディーリング業務の一環として、「NYANMARU Coin($NYAN)」の追加購入を実施したと発表しており、好材料視された。同社は17日、「ミームコインNFT」付与に伴う株主優待制度の拡充を発表し、なかでパチンコホールなどを展開するマルハン(京都市上京区)のIP「にゃんまる」をモチーフにしたミームコイン「NYANMARU Coin」による特典に関しても検討するとしていた。今回、アドバイザーとの協議を通じて追加購入の実施が適切であると判断したため、買い増ししたという。
■八洲電機 <3153> 1,661円 (+123円、+8.0%)
東証プライムの上昇率4位。八洲電機 <3153> [東証P]が4日ぶり急反発。18日午後3時ごろ、25年3月期連結業績予想について、売上高を660億円から665億円(前期比2.5%増)へ、営業利益を46億円から52億円(同33.5%増)へ、純利益を34億円から38億円(同43.0%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を32円から36円(前期28円)へ引き上げたことが好感された。第3四半期以降に一部の受変電設備更新工事において工期延期などがあった一方、プラント事業における石油・化学分野の半導体製造に関連する企業の電源設備付帯工事案件が追加となったことが要因。また、産業・設備事業における公共関連の電気設備工事案件や交通事業における受変電設備工事案件などの収益性が向上していることも寄与する。
■ファイズHD <9325> 947円 (+66円、+7.5%)
ファイズホールディングス <9325> [東証S]が3日ぶり急反発。17日の取引終了後、25年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、継続保有期間に応じて3年未満でAmazonギフトカード1000円分、3年以上で同2000円分を贈呈する。
■クロスマーケ <3675> 766円 (+49円、+6.8%)
東証プライムの上昇率5位。クロス・マーケティンググループ <3675> [東証P]が3日ぶり急反発。18日、連結子会社のメディリードが、約33万人の疾患情報パネルをリニューアルしたと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。2018年から毎年実施している「Medilead Marketplace構築調査」を通じて更新した。700を超える症状・疾患情報の収集を行っており、広範囲のデータが分析可能。年収などの情報も収集しており、電子データやレセプトデータには含まれない貴重なデータが得られるという。
■チェンジHD <3962> 1,471円 (+86円、+6.2%)
東証プライムの上昇率8位。チェンジホールディングス <3962> [東証P]が続急伸。17日の取引終了後、M&A仲介事業を展開するfundbook(東京都港区)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。地方企業の活性化などを目的に同事業に参入する。発表を好感した買いが入ったようだ。取得価額は概算で合計156億3000万円。株式取得に伴い、三井住友銀行から借り入れを行う。23日を取得日としてfundbookはチェンジHDの連結子会社となる予定。25年3月期の業績予想への影響は現在精査中としている。
■デジプラ <3691> 593円 (+28円、+5.0%)
デジタルプラス <3691> [東証G]が3日ぶり急反発。17日の取引終了後、株主優待のDXに関して学研ホールディングス <9470> [東証P]子会社の学研ロジスティクス(東京都品川区)と協業すると発表しており、好材料視された。子会社のデジタルフィンテックが学研ロジスティクスと協業し、物流とデジタルギフトによる共同ソリューションを提供することで、株主優待として配布する自社商品の管理から配送までの運用工数を削減するとしている。
■万世電機 <7565> 4,200円 (+190円、+4.7%)
万世電機 <7565> [東証S]が大幅高。17日の取引終了後、自社株66万3800株(発行済み株数の28.86%)を12月25日付で消却すると発表しており、好材料視された。消却後の発行済み株数は163万6200株となる。
■アクセルM <3624> 104円 (+4円、+4.0%)
アクセルマーク <3624> [東証G]が4日ぶり大幅反発。17日の取引終了後、ゲーム・アプリ開発、XR開発などを手掛けるスパイラルセンス(東京都千代田区)の全株式を25年5月下旬に取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の子会社化は、アクセルMのトレカ事業においてエンターテインメント分野での知見を生かしたEC開発領域での連携や拡大が可能になると判断。また、エンジニア部門の開発保守運用力の強化を図るとともに、スパイラルセンスが保有する労働派遣事業許可や有料職業紹介許可を生かしたエンジニア領域の人財サービスなどの検討など、業績基盤の強化を図れると判断したという。取得価額は非開示。なお、25年9月期業績への影響は現在精査中としている。
■ライトアップ <6580> 1,335円 (+49円、+3.8%)
ライトアップ <6580> [東証G]が大幅反発。同社は18日、地方中小企業に向けてAIエージェントを活用した業務効率化ソリューションを展開すると発表し、材料視されたようだ。自律的にタスクを実行し、学習や意思決定を行うAIエージェントのパッケージを、中小企業が導入しやすい価格帯で展開する。営業や人事、事務、経営、経理、マネジメントの6つの主要領域に特化した30種類のAIエージェントパッケージを用意。柔軟なカスタマイズ機能を実装するほか、低コストの運用サポートにより持続的な活用を促す。
■ニーズウェル <3992> 389円 (+12円、+3.2%)
ニーズウェル <3992> [東証P]が大幅続伸。17日の取引終了後、某企業から経費精算システムの保守業務をITアウトソーシングとして受注したと発表しており、好材料視された。同社の注力分野である「ITアウトソーシング」は、情報システム部門の代行やシステム基盤の運用・保守などを通して、企業のビジネス課題を解決するサービス。今後、顧客がコア業務に集中できる環境の実現に向けて、継続的に経費精算システムの運用を支援するとしている。
■BTM <5247> 2,619円 (+79円、+3.1%)
BTM <5247> [東証G]が大幅続伸。17日取引終了後、百十四銀行 <8386> [東証P]とビジネスマッチングに関する契約を締結したと発表した。香川県やその周辺地域の中小・中堅企業のDX推進に向けて協業する。これが材料視された。
■マーケットE <3135> 838円 (+20円、+2.4%)
マーケットエンタープライズ <3135> [東証P]が5日続伸。18日午前、成田国際空港(千葉県成田市)と空港内で発生する不要品のリユースに関する業務提携契約を締結したと発表した。入手が難しい空港退役グッズの一般発売などを行う。
■ZETA <6031> 480円 (+10円、+2.1%)
ZETA <6031> [東証G]が反発。18日午後0時20分ごろ、24年11月期の連結業績予想について、最終利益を1億4000万~1億8000万円から3億8900万~4億2900万円へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を3円50銭から4円へ引き上げたことが好感された。24年12月期は決算期変更に伴う6ヵ月決算のため前期との比較はできないものの、来期以降の業績動向などを勘案して繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、回収が見込まれる部分について繰延税金資産を計上し、法人税等調整額を計上することが要因としている。
■マクロミル <3978> 1,225円 (+21円、+1.7%)
マクロミル <3978> [東証P]が3日続伸。同社に対しては欧州系投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズ傘下のTJ1(東京都千代田区)が完全子会社化を目的に、1株1150円でTOB(株式公開買い付け)を実施している。TOB期間は11月15日から12月26日までとなっているが、12月17日の取引終了後にアクティビストとして知られる香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントがマクロミルの株式を7.12%保有していることが明らかとなった。TOB価格が引き上げられるとの思惑から、買いが集まったようだ。同日にオアシスが提出した大量保有報告書によると、報告義務発生日は13日。TOB期間中に市場内外で段階的に株式を取得した。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」とし、株主価値を守るため、重要提案を行う可能性についても言及している。
■タムロン <7740> 4,370円 (+60円、+1.4%)
タムロン <7740> [東証P]が反発。17日の取引終了後、24年12月期の期末配当予想を90円から105円に増額修正したことが好感された。同社は7月1日付けで1株を2株に株式分割しており、株式分割を考慮しない場合の年間配当は280円(前期170円)となる。
■ネットスタズ <5590> 826円 (+8円、+1.0%)
ネットスターズ <5590> [東証G]が4日ぶり反発。東京証券取引所が18日付でネットスタズの株式を貸借銘柄に選定した。株式の流動性向上を期待した買いが入ったようだ。17日の取引終了後には、ネットスタズと資本提携の関係にあるルン・パートナーズとその共同保有者と合わせた持ち株比率が6.67%から7.89%に上昇したことも明らかになっている。保有目的は純投資となっている。
※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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