ユニプレス、今期経常を66％下方修正、配当も5円減額

　ユニプレス <5949> [東証Ｐ] が2月13日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は21.9億円の赤字(前年同期は101億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
　しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の53億円の黒字→18億円の黒字(前期は47.1億円の赤字)に66.0％下方修正した。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の67.1億円→32.1億円(前年同期は24.9億円)に52.1％減額し、増益率が2.7倍→28.6％増に縮小する計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→15円(前期は10円)に減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は7.7億円の赤字(前年同期は29.8億円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-6.9％→-1.0％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　前回発表時（2022年11月10日）におきましては、その時点における得意先の生産情報等の入手可能な情報に基づき、当社グループの各拠点における部品生産量の見直しを行い、当初の業績予想を修正いたしました。　しかしながら2022年10月以降、中国拠点におけるCOVID-19の感染の再拡大に伴い、得意先の販売・生産が大きく減少し、当社グループの現地の生産状況は前回の見通しを大幅に下回る見込みとなりました。そのため足元の生産状況は前回予想の通りの好転には至っておらず、その後の回復シナリオも不透明な状況です。これに伴い、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、前回予想を下回ることが見込まれます。　こうした状況を踏まえ、上記の通り業績の見通しを修正いたします。※上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。

　　当社は、株主に対する安定した利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けております。この方針のもと、株主の皆様への配当につきましては、各期の業績等を総合的に勘案して、安定的かつ適正な水準の配当を継続してゆくことを基本としております。　2023年３月期の期末配当につきましては、前回公表時には通期業績の見通し及び上記の方針に基づき、１株当たりの配当額を10円としておりました。しかしながら上記の通り通期業績予想の修正を踏まえ改めて精査をした結果、誠に遺憾ながら期末配当予想を１株当たり５円に修正させていただき、年間配当予想は１株当たり15円とさせていただきます。