ネットフリックスの急落が話題となったが、IBMやプロクター・アンド・ギャンブル
(P&G)が決算を受けて買われ、NYダウを押し上げた。インフレのピークアウト期待などから金利が低下したことも買いを誘った。本日の日経平均はこれらを好感して41円高からスタートすると、寄り付き後も上げ幅を拡大。半導体関連などの値がさ株を中心に買いが入り、後場には27580.64円(前日比362.79円高)まで上昇する場面があった。
大引けの日経平均は前日比335.21円高の27553.06円となった。終値としては今月5日以来の高値となる。東証プライム市場の売買高は10億2912万株、売買代金は2兆5187億円だった。業種別では、金属製品、機械、電気機器が上昇率上位だった。一方、電気・ガス業、鉄鋼、保険業が下落率上位だった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は29%となった。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が6%超上昇し、東エレク<8035>も3%超の上昇。米金利低下で買い安心感が広がったほか、半導体製造装置のオランダASMLホールディングの決算が受注堅調と受け止められたようだ。花王<4452>もP&Gの好決算が意識されたようで3%超上昇した。その他売買代金上位では郵船<9101>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>などが堅調。一部住宅建材の値上げ実施を発表したLIXILG<5938>は急伸し、リズム<7769>などが東証プライム市場の上昇率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、任天堂<7974>は小安い。
燃料高による電力各社への悪影響が報じられ、東京電力HD<9501>は4%超下落した。
業績観測が報じられたキヤノン<7751>は2%の下落。また、グリー<3632>などが東証プライム市場の下落率上位に顔を出した。
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