による世界経済見通しの上方修正や原油価格の上昇を背景とした景気回復期待のほか、前日に大きく下げていたハイテク株の持ち直しなどを支えに、小高くスタートすると上げ幅を一時170円までに拡げた。ただ、その後失速すると一時はマイナスに転じる場面も。それでも、再び上昇に転じた後、後場は小幅にプラス圏での推移を維持するなど、終始こう着感の強い動きとなった。
大引けの日経平均は前日比34.16円高の29730.79円となった。東証1部の売買高は10億8380万株、売買代金は2兆5516億円だった。セクター別では、鉄鋼、海運業、金属製品、非鉄金属、鉱業などが上昇率上位となった。一方、医薬品、陸運業、証券・商品先物取引業、保険業の4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は83%、対して値下がり銘柄は全体の14%であった。
個別では、個別では、英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズなどが買収提案を行うことが判明したと報じられた東芝<6502>がストップ高比例配分となった。また、前期末配当計画の引き上げを発表した古野電気<6814>、業績予想の上方修正を発表した日本郵船<9101>、三谷産業<8285>、アルインコ<5933>などが大幅に上昇した。
国内証券による投資判断の引き上げがあったNEC<6701>も大幅高に。そのほか、レーザーテック<6920>を筆頭に業績期待の高い半導体関連の上昇が目立った。売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、レーザーテック、トヨタ<7203>、ソニーグループ<6758>、SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>、日立製作所<6501>、NEC、富士通<6702>、TDK<6762>、日本郵船などが堅調。
一方、特損計上で最終損益が赤字見通しとなったアルプスアルパイン<6770>や、国内証券による投資判断の格下げがあったファンケル<4921>が売りに押された。売買代金上位では、マネックスG<8698>、ファーストリテ<9983>、武田薬品<4502>、キーエンス<6861>、エムスリー<2413>、信越化学<4063>、ファナック<6954>などが軟調に推移した。そのほか、好決算発表後の出尽くし感が徐々に優勢となったネクステージ<3186>が値下がり率上位に顔を出した。
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