日経平均は反落、一時36000円割り込むも下げ幅を大幅に縮小
米国株の大幅安と為替の円高推移などを受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均はマドを空けて急落。為替の円高加速や金融株が一段安となり、日経平均は一時36000円を割り込んだ。ただ、為替の円高ドル安が一服したことや、ファーストリテ<9983>が切り返したことで、日経平均は下げ幅を縮小。為替が1ドル147円30銭台まで値を戻したこともあり、日経平均は陽線を残し取引を終えた。値幅が大きかったことも影響して、プライム市場の売買代金は5兆円を超える大商いとなった。
大引けの日経平均は前日比235.16円安(-0.64%)の36793.11円となった。東証プライム市場の売買高は22億4466万株。売買代金は5兆4820億円。業種別では、証券・商品先物、非鉄金属、サービス、建設、銀行などが下落した一方、小売、倉庫・運輸、鉱業、その他製品、食料品の5セクターが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は25.5%、対して値下がり銘柄は71.7%となっている。
日経平均採用銘柄では、古河電工<5801>、住友電工<5802>など電線株の下げが目立ったほか、野村HD<8604>、みずほFG<8411>、T&Dホールディングス<8795>、ふくおかFG<8354>、第一生命HD<8750>、しずおかFG<5831>など金融株も下げを拡大した。このほか、資生堂<4911>、コニカミノルタ<4902>、富士通<6702>、日本電気<6701>、京成電鉄<9009>、リクルートHD<6098>などが下落。
一方、サッポロHD<2501>、イオン<8267>、大塚ホールディングス<4578>、中外製薬<
4519>などディフェンシブ銘柄の一角が買われた。また、横河電機<6841>、ダイキン
<6367>など機械株の一角も上昇したほか、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>が切り返す動き。このほか、あおぞら銀行<8304>、マツダ<7261>などが買われた。
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