シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。ギャップアップから始まることから、先週の37600円台までの下落に対する自律反発が意識されやすい。26日の米国では足もとで調整が続いていたハイテク株が買い戻されており、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株の見直しが期待されそうだ。ただし、日経平均株価は11日に42426円をピークに短期間で37611円まで下落しており、需給状況は悪化していると考えられる。
日米金利差縮小に伴う持ち高調整の売りが優勢だったと考えられ、ショートはそれ程積み上がっていない可能性はありそうだ。ギャップアップでショートカバーが意識されやすいものの、自律反発の域は脱せないとみておきたい。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はありそうなほか、リバウンド基調が強まったとしても25日の急落局面で空けたマド(38557円-39096円)下限辺りでは戻り待ち狙いの売りが意識されてきそうだ。
また、今週の日米金融政策の結果を見極めたいほか、米ハイテク企業の決算も控えていることから、積極的な売買は手控えられやすいと考えられる。短期的な値幅取り狙いの売買が中心になるほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。なお、先週は地合いに押されて急落した富士通<6702>は決算評価から10%を超える上昇をみせていた。今回の急落局面で売られた銘柄などは、決算評価から仕切り直しの動きが強まる可能性はあるだろう。
なお、先週末に決算を発表したところでは、キーエンス<6861>、タツタ線<5809>、日東電<6988>、環境管理<4657>、アイチ<6345>、日精線<5659>、スクリーンHD<7735>、マネックスG<8698>、東応化<4186>、大塚HD<4578>などが注目される。
<AK>
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