■株式見通し: ヘッドラインに注視しつつ、冷静に下値を拾うスタンス
■前場の注目材料:GDH、株式分割、1株→2株
■三井物、印にEV用モーター工場、台湾・東元電機と合弁
■ヘッドラインに注視しつつ、冷静に下値を拾うスタンス
22日の日本株市場は、下値不安を持ちつつも、底堅い相場展開が意識されよう。21日の米国市場では、NYダウは54ドル安、ナスダックは20ポイント安となった。引き続き米中交渉の先行き不透明感が高まる中、売り優勢の展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の23080円。円相場は1ドル108円60銭台で推移している。
昨日は「米中通商協議が年内に第1段階の合意もできない可能性」「トランプ大統領は香港人権法案に署名する見通し」「中国の劉鶴副首相は第1段階の合意に慎重ながらも楽観的」といったヘッドラインに上下に振らされる相場展開だった。商いが膨らみづらく、指値状況が薄い中で、先物主導のインデックス売買の影響がより強く出ている状況である。
本日は週末要因からより商いは膨らみづらいため、ヘッドラインに注視しつつ、神経質な相場展開になりそうである。しかし、昨日の400円を超える下落局面からの急速な戻りを見ると、短期筋の売り仕掛けによる買い戻しもあろうが、依然としてこれまでの弱気なセンチメントによる買い戻しといった需給である中、調整局面では買い戻したいといったところ。日経平均は25日線レベルを回復して長い下ヒゲを残しており、調整局面での押し目買い意欲の強さが窺えた。
その他の需給面においても、12月前半にかけては9月配当分の再投資といった要因もあり、下げづらい状況である。日経平均はチャート上で昨日の下ヒゲを残す動きが続くようだと、買い戻したい向きの価格切り上げも意識されてくる。米中問題などのヘッドラインに振らされやすい状況ではあるが、下に振らされる局面においては、冷静に下値を拾うスタンスであろう。
物色としてはこれまでのけん引役であったハイテク株には利食いが出やすい一方で、医薬品などのディフェンシブ系に向かいやすい。ほか、連日でNY原油相場が大きくリバウンドをみせてきており、軟調基調が続いている資源やエネルギー関連への見直しも意識しておきたいところ。
■GDH、株式分割、1株→2株
GDH<4437>が株式分割を発表。2019年12月31日を基準日に1株→2株に。
■前場の注目材料
・シカゴ日経225先物は上昇(23080、大阪比+30)
・1ドル108円60-70銭
・米原油先物は上昇(58.58、+1.57)
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・日産自<7201>タイ製SUV「キックス」逆輸入、日本で来春発売
・日樹工<6293>伊射出成形機メーカー買収、欧州に顧客基盤拡大
・パナソニック<6752>液晶パネル生産撤退、21年めど終了
・三井物<8031>印にEV用モーター工場、台湾・東元電機と合弁
・栗本鉄<5602>CFRPを30億円事業に、航空機・車向け需要増
・アステラス薬<4503>米社と戦略的提携、糖尿病患者向け自己管理アプリ開発
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・月例経済報告
・08:30 10月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.4%、9月:+0.3%)
<海外>
・特になし
<SF>
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