大引けの日経平均は前日比290.50円安の33242.59円となった。東証プライム市場の売買高は17億1613万株、売買代金は4兆1963億円だった。セクターでは精密機器、サービス、電気機器が下落率上位に並んだ一方、海運、鉄鋼、鉱業が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の38%、対して値上がり銘柄は59%だった。
個別では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東京精密<7729>、HOYA<7741>、イビデン<4062>、芝浦メカ<6590>の半導体関連が大きく下落し、キーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>、SMC<6273>などの値がさハイテク株や、SHIFT<3697>、リクルートHD<6098>、アンビスHD<7071>などのグロース
(成長)株も下落した。業績予想を下方修正した扶桑化学工業<4368>、第1四半期が減益決算となったアスクル<2678>も売られた。IDOM<7599>はビックモーターによる保有株売却の検討が伝わり嫌気された。
一方、中間配当の権利取りを狙った買いなどから郵船<9101>や商船三井<9104>のほか、石油資源開発<1662>、三井松島<1518>、日本冶金工業<5480>、合同製鐵<5410>、高知銀行<8416>、愛媛銀行<8541>などの海運、鉱業、鉄鋼、銀行といった景気敏感・バリュー(割安)系のセクターが総じて高い。配当実施に関するリリースを材料に水戸証券<8622>が大幅に上昇し、丸三証券<8613>はストップ高比例配分となった。また、自社株買いなどを材料にアイザワ証券<8708>、東邦HD<8129>などが大幅高。巨大なアルミ部品を一体成型する「ギガキャスト」の試作機などをトヨタ自<7203>が公開したことで、リョービ<5852>、アーレスティ<5852>が関連株として急伸した。
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