米1月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想外に改善したものの、50割れと活動縮小域での推移が継続し、景気後退懸念で長期金利が低下する中、買いが優勢に。重機メーカーのキャタピラーなどの株価上昇も支援した。一方、ハイテクは決算前の利食い売りなどが優勢で軟調に推移、ナスダック総合指数は−0.26%と3日ぶり反落。まちまちな米株式市場を受け、日経平均は売り先行で始まったが、決算シーズン開始に伴う様子見ムードなどを背景に、すぐに下げ渋るとプラス圏に浮上。米金利低下や為替の落ち着きなどを支援要因に先物市場での散発的な買い戻しも指摘される中、午後はやや水準を切り上げたが、27500円を手前に膠着感の強い展開となった。
大引けの日経平均は前日比95.82円高の27395.01円となった。東証プライム市場の売買高は9億9044万株、売買代金は2兆5256億円だった。セクターでは鉄鋼、海運、電気・ガスが上昇率上位となった一方、卸売、銀行の2業種が下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は33%だった。
個別では、前日に新株予約権付社債(CB)転換への警戒感から売りに押されていた日本製鉄<5401>が大きく反発し、JFEHD<5411>、日本冶金<5480>、東京製鐵<5423>なども大幅に上昇。郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運大手のほか、東レ<3402>、IHI<7013>、三菱ケミG<4188>、住友化学<4005>、コマツ<6301>など景気敏感株が総じて堅調。キーエンス<6861>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>など値がさ株の上昇も目立つ。
米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントによる大株主浮上を受け、大日本印刷<7912>が急伸。インド子会社の好決算を好感し、スズキ<7269>が大幅高。国内証券による新規買い推奨を材料にコーエーテクモHD<3635>も高い。東証スタンダード市場では、三井化学<4183>との資本業務提携を発表したDNAチップ<2397>がストップ高比例配分となった。
一方、減益決算や通期計画の下方修正が嫌気された日本電産<6594>が大幅安。ディスコ<6146>も決算で1−3月期見通しに対する警戒感が浮上し大きく下落。先日の観測報道通りの堅調な実績に加えて増配も発表したオービック<4684>は買い先行も伸び悩んだ。THK<6481>は外資証券によるレーティング格下げが観測された。ほか、ベイカレント<6532>、メルカリ<4385>、Appier<4180>などグロース株の一角が下落した。
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