大引けの日経平均は前日比91.46円高の27678.92円となった。東証プライム市場の売買高は12億3255万株、売買代金は3兆1220億円だった。セクターでは卸売、鉄鋼、食料品が上昇率上位となった一方、金属製品、海運、電気・ガスが下落率上位となった。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は50%だった。
個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、日立製<6501>、ファナック<
6954>、SMC<6273>など主力ハイテク株が大幅に上昇。後場に好決算と共に自社株買いや増配を発表した三井物産<8031>のほか、丸紅<8002>、住友商事<8053>、子会社の業績上方修正があった三菱商事<8058>など商社株が軒並み高。双日<2768>も昼頃に発表した決算と増配が評価され急伸。日本製鉄<5401>、大阪チタ<5726>、INPEX<1605>など市況関連株も高かった。三菱重工<7011>も後場に業績上方修正を発表して買われた。
前日の決算が評価されたところでJVCケンウッド<6632>、日本冶金工業<5480>、スミダ<6817>がストップ高まで買われ、メルカリ<4385>、ファイズHD<9325>、SREHD<2980>、旭有機材<4216>、テクノプロ<6028>、マクニカHD<3132>、中国塗料<4617>、ビジネス太田昭和<9658>が2ケタの上昇率となった。JT<2914>、NTN<6472>、栗田工業<6370>、パナソニックHD<6752>なども決算を受けて大きく上昇。コマツ<6301>も業績上方修正などが好感された。
一方、川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運大手は軒並み下落。JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、KDDI<9433>、NTT<9432>の通信が総じて下落。日本電産<6594>、HOYA<7741>なども軟調。トヨタ自<7203>は事前に目線は下がっていたものの、市場予想を下回るネガティブな決算が嫌気され、後場から売られた。
京セラ<6971>は7−9月期の2ケタ営業減益を受けて急落。通期計画を下方修正した村田製<6981>はあく抜けとならずに売られた。業績を大幅に下方修正したLIXIL<5938>は失望売りで急落。ほか、デクセリアルズ<4980>は業績上方修正や自社株買い枠の拡大を発表も営業増益率の鈍化などが嫌気され、売られた。
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