■ディスコの決算反応でセンチメント改善も
■ディスコ、4-12月期業績予想を開示 連結営業利益1052億円
■前場の注目材料:エア・ウォーター、北海道・石狩に新棟、LNG輸送車の生産5割増
■ディスコの決算反応でセンチメント改善も
18日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが161ドル高、ナスダックは6ポイント高だった。9月の米小売売上高が予想を上回ったことで、景気への楽観的な見方が改めて広がった。また、台湾積体電路製造(TSMC)の予想を上回る決算が半導体株への買い安心感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の39205円。円相場は1ドル150円20銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。TSMCの決算については前日の時点で織り込まれてはいるものの、米国市場でエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、これを受けて改めて材料視されることになりそうだ。また、決算を発表したネットフリックスが時間外で上昇していることも支援材料になるだろう。
一方で、国内では昨夕決算を発表したディスコ<6146>の動向が注目される。決算内容についてはポジティブであり、リバウンドを強めてくるかが注目される。同社は7月高値をピークに調整を継続していることもあり、反転をみせてくるようだと他の半導体株への物色が広がる可能性がある。もっとも、今後本格化する決算を見極めたいムードも強く、積極的な売買は手控えられやすいところでもある。
為替市場では1ドル=150円台へ円安に振れて推移しており、輸出関連などへの物色も意識されやすいだろう。足もとでは良好な米決算が相次いでいることも安心感につながりやすく、日経平均株価は39000円処での底固めを意識しつつ、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。ただし、インデックスに絡んだ値動きが中心になるため、中小型株は手掛けづらいところである。個別に材料のある銘柄などに短期的な値幅取り狙いの資金が集中することになりそうである。
■ディスコ、4-12月期業績予想を開示 連結営業利益1052億円
ディスコ<6146>は未開示であった4-12月期業績予想を発表。半導体・電子部品業界において顧客の投資意欲が短期間で激しく変動することから需要予測が困難なため、業績予想の開示方法については、「1四半期先までの開示」としている。売上高は2629億円、営業利益は1052億円。出荷額は2979億円と予想している。2025年3月第2四半期業績は、売上高が前年同期比41.8%増の1790億4300万円、営業利益は同68.7%増の759億5200万円だった。精密加工装置の出荷は付加価値の高い製品を中心に堅調に推移。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(43239.05、+161.35)
・ナスダック総合指数は上昇(18373.61、+6.53)
・1ドル=150.20-30円
・シカゴ日経先物は上昇(39205、大阪比+105)
・SOX指数は上昇(5204.81、+48.95)
・VIX指数は低下(19.11、-0.47)
・米原油先物は上昇(70.67、+0.28)
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・エア・ウォーター<4088>北海道・石狩に新棟、LNG輸送車の生産5割増
・富士フイルム<4901>DX情報基盤活用、カメラ300社の在庫最適化
・KDDI<9433>月3278円で30ギガバイト利用、ドコモに対抗、新プラン
・川崎重<7012>航空エンジンの運転試験、水素燃焼成功
・SUBARU<7270>次世代ハイブリッド開発、給油なしで1000km走行
・ホンダ<7267>プラゴと提携、EV急速充電器拡大、30年までに数千口設置
・古野電気<6814>古野幸男社長「自動運航を推進」
・TOPPAN<7911>水性印刷・加工でCO2減、食品向け新パウチ
・OKI<6703>日清紡マイクロと、アナログ半導体を小型化、26年量産目指す
・大成建設<1801>ワイヤレス給電実証、走行中ロボに床・壁から
・AGC<5201>低伝送損失・高耐熱の多層プリント基板材料を発売
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 9月全国消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+2.3%、8月:+2.8%)
<海外>
・11:00 中・7-9月期GDP(前年比予想:+4.5%、4-6月期:+4.7%)
・11:00 中・9月鉱工業生産(前年比予想:+4.6%、8月:+4.5%)
・11:00 中・9月小売売上高(前年比予想:+2.5%、8月:+2.1%) <ST>
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