■株式見通し:自律反発意識も日経平均の2万円割れがコンセンサスに
■前場の注目材料:日本オラクル、2Q営業利益11%増、コンセンサス上回る
■日本電産、ハンガリー増強、50億円投資、車載ポンプ工場拡張
■自律反発意識も日経平均の2万円割れがコンセンサスに
21日の日本株市場は、引き続き不安定な相場展開になろう。20日の米国市場はNYダウが460ドル超の下落となった。売り先行で始まると、トランプ大統領が19年2月までのつなぎ予算案に署名しない意向が伝わると、政府機関閉鎖への警戒感から下げ幅を拡大した。フェイスブックが小幅に上昇したものの、アップルやアマゾンなど主要ハイテク株に売りが継続している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の20345円だった。円相場は1ドル111円30銭台で推移している。
シカゴ先物が下げ渋りをみせているほか、日経平均は前日までの3営業日で1000円超の下落となったこともあり、いったんは自律反発も意識されやすいところではある。しかし、シカゴ先物は安いところで20020円まで下げる局面もみられており、下へのバイアスは強いだろう。クリスマス休暇から主要参加者は減っているものの、指値の薄い中を断続的に売られる状況が続いており、3連休を控えて押し目を拾う流れも限られよう。
昨日の日経平均は年初来安値を更新し、昨年9月下旬以来の安値水準を付けた。パニック的な下げではなく、じりじりと下げ幅を拡大させる状況が続いており、なかなかセリングクライマックスといった見方も感じられない状況である。市場参加者の感覚としては日経平均の2万円割れがコンセンサスになりやすいだろう。
また、マザーズ指数は5%を超える下落となり、10月30日安値にあと10Pt程度に迫ってきている。ダブルボトム形成となれば自律反発狙いの流れも期待されるところではあるが、ソフトバンク<9434>の公開価格割れで個人投資家の需給状況は一段と悪化していることもあり、中小型株ファンドの解約に伴う売りも観測されている。サンバイオ<4592>が一時10%を超える下落となるなど、これまで強い値動きをみせていた銘柄等の下げがきつく、リスク回避の流れが継続している。
なお、年内受け渡しベースでは本日と25日の2日間となっており、この両日で換金売り等も強まりやすく、反対に売りのピークも一巡する可能性がある。先行き不透明感は強いものの、実質新年度相場入り後は、次第に中小型株への押し目拾いも意識されてきそうだ。まずはマザーズ指数のダブルボトム形成に期待したいところである。
■日本オラクル、2Q営業利益11%増、コンセンサス上回る
日本オラクル<4716>は20日、第2四半期決算を発表。売上高は前年同期比8.5%増の912.54億円、営業利益が同11.1%増の277.84億円だった。コンセンサス(269億円程度)を上回っての着地。製造、流通・サービス、公共・公益を中心に幅広い業種・事業規模の顧客からの受注が順調。
■前場の注目材料
・シカゴ日経225先物は上昇(20345、大阪比+135)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・好調な企業業績
・日本電産<6594>ハンガリー増強、50億円投資、車載ポンプ工場拡張
・JR東海<9022>リニア先頭車は日立<6501>製、改良型試験車製作
・昭和シェル<5002>ガス発電参画、米NY州で20年稼働
・エア・ウォーター<4088>日本電熱の全株取得
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 11月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+1.0%、10月:+1.0%)
<海外>
・特になし
<SF>
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