13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅反落、「アップルショック」の背後に中国懸念の影
・ドル・円は下げ渋り、欧州通貨安でドル選好地合い
・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は大幅反落、「アップルショック」の背後に中国懸念の影
日経平均は大幅反落。715.43円安の21554.45円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えている。
12日の米株式市場ではNYダウが602ドル安と大幅に続落。ハイテク比率の高いナスダック総合指数も3日続落となった。部品供給会社が業績見通しを下方修正したことを受けてアップルが大きく売られたほか、マレーシア政府系投資会社を巡る巨額不正事件への関与が取り沙汰されたゴールドマン・サックスも急落した。本日の東京市場では米国株の急落を受けてリスク回避目的の売りが先行し、日経平均は384円安からスタートすると下げ幅を広げる展開となった。朝方には21484.65円(785.23円安)まで下落する場面があり、その後も安値圏でのもみ合いが続いた。
個別では、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>など売買代金上位は全般軟調。米国市場の流れを引き継いでソニー<6758>、ファナック<6954>、村田製<6981>、TDK<6762>など半導体・電子部品関連を中心としたハイテク株の下げが目立った。アップルの新型iPhoneの販売減速懸念が台頭したようだ。決算発表したJDI<6740>や井関農<6310>が急落し、レーティング引き下げ観測の三井金<5706>は大幅続落。また、業績下方修正のTATERU<1435>はストップ安水準での売り気配が続いた。一方、ソフトバンクG<9984>や資生堂<4911>は小じっかり。ソフトバンクGは通信子会社の上場が正式発表されている。前日にストップ高を付けたブレインパッド<3655>は、本日も商いを伴って続伸。また、決算が好感されたGMOクラ<3788>が東証1部上昇率トップとなり、業績上方修正の木村化工<6378>なども上位に顔を出した。セクターでは、全33業種がマイナスとなり、保険業、鉱業、石油・石炭製品、電気機器、鉄鋼が下落率上位だった。
日経平均は700円を超える下落で前場を折り返し、節目の22000円を一気に割り込んだ。アップルやゴールドマンを中心とした米国株の急落をきっかけに東京市場でもリスク回避の動きが強まり、市場では「アップルショック」「ゴールドマンショック」などともささやかれる。アップルのiPhone不振懸念の背後には、米中間選挙後から再燃しつつある「中国経済減速」の影がちらつき、今上期業績が好調だった半導体関連などでも手掛けづらさが意識されざるを得ない。
また、前述のとおりソフトバンクGの通信子会社であるソフトバンクの上場が正式発表されている。市場内外の関心が高いだけに取引の活性化につながることを期待したいが、想定売出価格で算出した売出額が2兆6000億円規模に上るため、上場に向けてソフトバンク株購入を目的とした換金売りが出てくることも警戒されるだろう。当面は波乱相場が続く可能性があることも想定して備えておきたい。
■ドル・円は下げ渋り、欧州通貨安でドル選好地合い
13日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り、日本株安を背景に円買いが先行したが、欧州通貨安でドル選好地合いに振れている。
ドル・円は、日経平均株価の大幅安や上海総合指数の軟調地合いを受け、連鎖的な株安を警戒した円買いが優勢となり、ドルは一時113円半ばまで弱含んだ。ただ、値ごろ感による買戻しも観測され、ドルは値を戻す展開に。
ランチタイムの日経平均先物は大幅安となり、目先の日本株安継続を警戒した円買いに振れやすい。ただ、ユーロやポンドなど欧州通貨のドルや円に対する下げは一服しており、積極的には動きづらい展開のようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円58銭から113円87銭、ユーロ・円は127円50銭から127円77銭、ユーロ・ドルは1.1217ドルから1.1228ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・ハーバー研究所<4925>やアルファクス・フード・システム<3814>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・バスキャンドNZ準備銀副総裁
「融資基準の厳格化で与信と住宅価格の急速な伸びが収束しており、今後ローン規制を
徐々に緩和」
<国内>
・安倍首相がペンス米副大統領と会談予定
<海外>
・16:00 独・10月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.5%、速報値:+2.5%)
<HH>
・日経平均は大幅反落、「アップルショック」の背後に中国懸念の影
・ドル・円は下げ渋り、欧州通貨安でドル選好地合い
・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は大幅反落、「アップルショック」の背後に中国懸念の影
日経平均は大幅反落。715.43円安の21554.45円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えている。
12日の米株式市場ではNYダウが602ドル安と大幅に続落。ハイテク比率の高いナスダック総合指数も3日続落となった。部品供給会社が業績見通しを下方修正したことを受けてアップルが大きく売られたほか、マレーシア政府系投資会社を巡る巨額不正事件への関与が取り沙汰されたゴールドマン・サックスも急落した。本日の東京市場では米国株の急落を受けてリスク回避目的の売りが先行し、日経平均は384円安からスタートすると下げ幅を広げる展開となった。朝方には21484.65円(785.23円安)まで下落する場面があり、その後も安値圏でのもみ合いが続いた。
個別では、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>など売買代金上位は全般軟調。米国市場の流れを引き継いでソニー<6758>、ファナック<6954>、村田製<6981>、TDK<6762>など半導体・電子部品関連を中心としたハイテク株の下げが目立った。アップルの新型iPhoneの販売減速懸念が台頭したようだ。決算発表したJDI<6740>や井関農<6310>が急落し、レーティング引き下げ観測の三井金<5706>は大幅続落。また、業績下方修正のTATERU<1435>はストップ安水準での売り気配が続いた。一方、ソフトバンクG<9984>や資生堂<4911>は小じっかり。ソフトバンクGは通信子会社の上場が正式発表されている。前日にストップ高を付けたブレインパッド<3655>は、本日も商いを伴って続伸。また、決算が好感されたGMOクラ<3788>が東証1部上昇率トップとなり、業績上方修正の木村化工<6378>なども上位に顔を出した。セクターでは、全33業種がマイナスとなり、保険業、鉱業、石油・石炭製品、電気機器、鉄鋼が下落率上位だった。
日経平均は700円を超える下落で前場を折り返し、節目の22000円を一気に割り込んだ。アップルやゴールドマンを中心とした米国株の急落をきっかけに東京市場でもリスク回避の動きが強まり、市場では「アップルショック」「ゴールドマンショック」などともささやかれる。アップルのiPhone不振懸念の背後には、米中間選挙後から再燃しつつある「中国経済減速」の影がちらつき、今上期業績が好調だった半導体関連などでも手掛けづらさが意識されざるを得ない。
また、前述のとおりソフトバンクGの通信子会社であるソフトバンクの上場が正式発表されている。市場内外の関心が高いだけに取引の活性化につながることを期待したいが、想定売出価格で算出した売出額が2兆6000億円規模に上るため、上場に向けてソフトバンク株購入を目的とした換金売りが出てくることも警戒されるだろう。当面は波乱相場が続く可能性があることも想定して備えておきたい。
■ドル・円は下げ渋り、欧州通貨安でドル選好地合い
13日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り、日本株安を背景に円買いが先行したが、欧州通貨安でドル選好地合いに振れている。
ドル・円は、日経平均株価の大幅安や上海総合指数の軟調地合いを受け、連鎖的な株安を警戒した円買いが優勢となり、ドルは一時113円半ばまで弱含んだ。ただ、値ごろ感による買戻しも観測され、ドルは値を戻す展開に。
ランチタイムの日経平均先物は大幅安となり、目先の日本株安継続を警戒した円買いに振れやすい。ただ、ユーロやポンドなど欧州通貨のドルや円に対する下げは一服しており、積極的には動きづらい展開のようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円58銭から113円87銭、ユーロ・円は127円50銭から127円77銭、ユーロ・ドルは1.1217ドルから1.1228ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・ハーバー研究所<4925>やアルファクス・フード・システム<3814>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・バスキャンドNZ準備銀副総裁
「融資基準の厳格化で与信と住宅価格の急速な伸びが収束しており、今後ローン規制を
徐々に緩和」
<国内>
・安倍首相がペンス米副大統領と会談予定
<海外>
・16:00 独・10月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.5%、速報値:+2.5%)
<HH>
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