の結果発表待ちで小動きが続いたのち、米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで政策金利を3会合連続で据え置くことを決定。当局金融政策決定者の予測が24年に0.75%
の利下げを見込むなどハト派な内容となったほか、パウエル議長も会見でタカ派色を見せなかったことから、長期金利の一段の低下で買いに拍車がかかり、終盤にかけ上げ幅を拡大。ダウは過去最高値で終了した。米国株上昇を背景に日経平均は上昇スタートしたが、為替市場で、ドル・円が142円台と前日大引けとの比較では3円ほど円高に振れたこともあり、大型株を中心に売り優勢の展開に。寄り付き後、日経平均はすぐに前日比マイナス圏に沈んだ。後場に入ると、ドル・円が一時140円台に入ったこともあり、日経平均は一時、前日比400円超の下落と下げ幅を拡大。その後はドル・円が141円台後半まで戻したことから、大引けにかけて下げ渋ったが、大型株を中心に弱い一日となった。
大引けの日経平均は前日比240.10円安(-0.73%)の32686.25円となった。東証プライム市場の売買高は18億9652万株、売買代金は4兆4634億円だった。セクターでは、輸送用機器、銀行業、保険業、海運業、電気・ガス業などが下落した一方、サービス業、化学、金属製品の3業種のみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は24%、対して値下がり銘柄は73%となっている。
日経平均採用銘柄では、日米で金利が低下したことから三井住友<8316>、みずほFG<
8411>、三菱UFJ<8306>とメガバンクが総じて売られたほか、東京海上HD<8766>など保険株も売り優勢となった。また、為替の急激な円高が嫌気されて、ホンダ<7267>、トヨタ自<7203>など自動車関連も弱い。その他の銘柄では、親会社である富士通
<6702>がグループ会社の売却を進めるなか、富士通ゼネラル<6755>に関する続報がなかったことから見切り売りに押され急落した。
一方、自社株買い発表で資本効率向上期待が高まったリクルートHD<6098>は大幅高となり1年10カ月ぶりの高値をつけたほか、米金利の急低下で米住宅市場のプラス効果が高まるとの思惑から信越化学<4063>も買われた。その他、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>がしっかり。その他の銘柄では、決算発表をきっかけに高島<8007>が後場急伸したほか、NTT<9432>との資本業務提供を発表していたACCESS<4813>
が本日も買われた。
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