■ギャップスタートも買いを入れやすいタイミングに
■岡野バル、23/11上方修正 営業利益 8.12億円←3.37億円
■前場の注目材料:IHI、ロシア撤退、現地投資家に合弁株売却
■ギャップスタートも買いを入れやすいタイミングに
21日の日本株市場は、米株安の流れを受けたギャップスタート後の底堅さを見極める展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが475ドル安、ナスダックは225ポイント安だった。過熱感が強まるなか、利食い優勢の展開となった。12月の消費者信頼感指数や11月の中古住宅販売件数が予想を上回ったことが好感される場面もみられたが、フェデックスの低調な決算を受けた景気減速懸念から再び下落。さらに、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での度重なる船舶攻撃への対処で、米国が軍事行動を検討しているとの報道を受けた地政学的リスクが警戒された。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比550円安の33050円。円相場は1ドル143円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33500円辺りでの底堅い値動きを見せていたが、終盤にかけて大きく崩れる格好となり、安値で終えていた。ただし、日経平均は昨日のマドを空けての大幅上昇で11月20日に付けたバブル後の高値に接近してきたこともあり、いったんは利益確定の売りが入りやすい水準であろう。マドを埋める形での調整から25日線辺りでの底堅さがみられるようだと、過熱感も和らぐことで、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
そのため、利食いが強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの投資家においては、買いを入れやすいタイミングになると考えられ、底堅さを見極めたいところである。25日線が支持線として機能するようだと、年末高を意識したトレンド形成が期待されてくる。また、来年から始まる新NISAの口座開設が順調に伸びているようであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
物色の流れとしては米株安の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは手掛けづらくさせそうだが、米マイクロンテクノロジーは取引終了後に発表した決算が予想を上回り、時間外で大きく上昇している。そのため、ハイテク株の押し目狙いのほか、地政学リスクが強まるなか、資源株のほか海運株などへの資金流入も意識されそうである。また、外部リスクを避ける狙いから、直近IPOなど中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きも活発になろう。
■岡野バル、23/11上方修正 営業利益 8.12億円←3.37億円
岡野バル<6492>は2023年11月期業績予想の修正を発表。売上高は73.12億円から74.07億円、営業利益を3.37億円から8.12億円に上方修正した。売上高については、納期変更等の影響に伴い製品・部品等の売上構成に変動はあったものの、予想通りに着地する見込み。一方、利益面においては、短納期かつ採算性の高い取替部品の販売が増加したことや、メンテナンス部門において年間を通じて高稼働率を維持できたことなどから、当初の予想値から大幅な増益となる見込みとなった。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(33675.94、+456.55)
・米原油先物は上昇(74.22、+0.28)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化観測
・トヨタ自<7203>ダイハツ、試験不正拡大で全車種出荷停止、OEM供給も影響
・IHI<7013>ロシア撤退、現地投資家に合弁株売却
・ルネサス<6723>大分工場に半導体パッケージング開発拠点の一部移転
・大東建託<1878>カナダに現法設立、建築用木材を安定調達
・中部電力<9502>東邦ガスとカルテルで公取委から課徴金命令
・南海電鉄<9044>グループ会社の泉北高速鉄道と、25年度に経営統合
・AeroEdge<7409>積層造形の鉄道部品供給、JR九州と取引契約
・ホンダ<7267>2輪クラッチ自動制御、来年にも技術搭載
・IDEC<6652>インドで攻勢、制御機器工場新設、M&A視野
・東京計器<7721>東大発新興と、小型衛星推進機の量産で協業
・横河電機<6841>生成AIを全社に導入、販売プロセス自動化
・島津製作所<7701>子会社の新棟開所、医用機器を塗装
・ISID<4812>シンクタンク進出体制確立、2本部新設
・シチズン<7762>ニューヨーク5番街に旗艦店、複数ブランド商品展示
・菊水HD<6912>菊水電子工業、最大電圧1500ボルト対応の大容量直流電源を発売
・朝日ラバー<5162>医療用ゴム生産1.5倍、福島の工場増築
・神戸製鋼所<5406>神鋼環境ソリューション、水熱炭化設備の実証開始
☆前場のイベントスケジュール
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