反落も急速に下げ渋る。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は36.7億円で前年同期比0.6%増となっている。OMOの基盤強化や修理メンテナンス需要の取り込みなどが奏効して増収増益に。据え置きの通期計画は55億円で前期比12.0%増であり、増益率をみると、ややスロースタートになった印象。ただ、最需要期の第1四半期決算が堅調推移となったことから、買い安心感は強まる状況でもあるようだ。
ディスコ<6146>:59840円(-3360円)
大幅続落。本日は同社のほか、KOKUSAI、東京精密、レーザーテック、芝浦メカ、東京エレクなど、半導体製造装置関連銘柄が下落率上位に多く名を連ねている。前日の米国市場では、エヌビディが6%超の下落と大幅に3日続落、利益確定売りに押される展開となっている。それに伴い、SOX指数も3%超の下落、ナスダック指数の下落も目立っており、国内半導体関連の連れ安を誘う形になっている。
セガサミーHD<6460>:2354円(+79円)
大幅反発。UBS証券では投資判断を「バイ」、目標株価を3170円としてカバレッジを開始している。ゲーム事業の良好な見通しやパチンコ・パチスロ事業における前年比ハードルの低下、バリュエーション面での割安感などを高評価しているもよう。ゲーム事業は今期からの3年間で営業利益倍増を予想、遊技機事業も業界全体の追い風に乗って目先安定的な推移が続くと想定しているようだ。
東邦HD<8129>:3929円(+179円)
大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、シンガポールの投資会社である3Dインベストメント・パートナーズの保有比率が5.06%と、大株主に浮上したことが明らかになっている。保有目的は、純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。企業価値向上施策に対するプレッシャーの高まりなどが意識される状況とみられる。
ミヨシ油脂<4404>:1514円(+166円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の8.3億円から22.4億円、前年同期比3.9倍に、通期では13.7億円から27.7億円、前期比16.8%増に引き上げ。適正な販売価格の確保や景気回復による需要の高まりで、主力製品の拡販が想定以上に進捗しているもよう。原材料相場の安定推移なども支援に。実質下半期は据え置きの形であり、さらなる上振れも想定される状況のようだ。
モダリス<4883>:70円(+2円)
反発後もみ合い。第5回次世代遺伝子治療免疫原性サミットにおいて、MDL-101(CRISPRを用いたエピゲノム編集技術)の免疫応答の忍容性、および持続的な治療効果を示すデータなどの発表を予定していると公表した。外来性タンパク質を発現するベクターの全身投与の安全性を強く示すデータであり、MDL-101がLAMA2-CMDに対する革新的治療法となる可能性と同時に、CRISPR-GNDMが全身性の遺伝性疾患に対する画期的な基盤技術として適用可能であることを強く示唆しているという。
サンバイオ<4592>:948円(+150円)
2営業日連続ストップ高。24日、再生医療等製品「アクーゴ脳内移植用注」について厚生労働省によって条件及び期限付きでの製造販売承認された一方、改めてデータの提出を求められ出荷認可が見送りとなった件に関し、追加の適時開示を行った。同社では3月以降追加データを提出し、これらの評価を経て今回承認が了承された。今後2回程度の製造と、規格試験に加えて3月以降の追加データと同様の特性解析を行い、承認事項一部変更承認の取得後に出荷が可能となると説明しており、投資家の懸念が後退したようだ。
ナノMRNA<4571>:176円(+2円)
続伸。24日の取引終了後、第28回日本がん分子標的治療学会において、同社のパイプラインPRDM14 siRNAに関する医師主導治験の臨床成績が発表されたと公表した。HER2陰性転移性乳がん患者10例にPRDM14 siRNA/YBCポリマー複合体が投与されたが、重篤な副作用は確認されず安全性に大きな問題はなく、オリゴ核酸医薬の薬物送達システムとしてのYBCポリマーの臨床における有用性も示されたとしており、好感されている。 <ST>
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