成長戦略に沿った3つの取り組みを実行中
1.販売に向けた取り組みの進捗として、ENT103は2022年4月に外耳炎及び中耳炎を対象に製造販売承認申請を行っており、2023年度前半の販売開始を見込んでいる。
2.核酸医薬開発の推進について、NC-6100は乳がんを対象に、がん研究会有明病院において医師主導第I相臨床試験を実施している。現在、コロナ禍において鈍化していた患者登録スピードが改善してきている。TUG1については、脳腫瘍の中で最も悪性度が高い膠芽腫を対象とした医師主導第I相臨床試験開始のためカギとなる非臨床安全性試験を終えるなど準備が進んでいる。本プロジェクトは、日本医療研究開発機構(AMED)の革新的がん医療実用化研究事業に採択されている。RUNX1については、変形性膝関節症を対象とした医師主導第I相臨床試験開始に向け主な非臨床薬効成績の取得を完了し、非臨床安全性試験の準備などを進めている。本プロジェクトは、AMEDの医療研究開発革新基盤創成事業に採択されている。
なお、これらについては早期導出を視野に入れている。
3.M&A等でアンメットニーズを満たす製品、特に、後期開発品などの獲得を強化し、収益化に近いパイプラインの拡充を急ぐ。
2023年3月期通期について、同日、連結決算開始に伴う連結業績予想を発表した。売上高が1.84億円、営業損失が15.40億円、経常損失が14.63億円、親会社株主に帰属する当期純損失が14.71億円としている。連結対象となるPrimRNAの2022年4月1日から2023年3月31日までの業績予想等を織り込んだ数値であるが、VB-111の開発中止等により研究開発費が当初予想を下回る見込みであること、PrimRNAの業績影響が軽微であることから、従来の個別業績予想数値と同様の数値としている。
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