本研究はiCONMと東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻との共同研究により行われた。今回行われた新規治療法は、エピルビシンを内包させたナノミセルと免疫チェックポイント阻害剤(ICI)を併用するもの。エピルビシンの持つ副作用を顕著に軽減するとともに、脳内へ165倍量のエピルビシン送達を確認。ICIの効果を増強することに成功し、有効な治療法が求められる悪性の膠芽腫において、延命効果が確認された。同研究成果は、米国化学会誌ACS NanoにWebに公開される予定である。
同社は軟部肉腫を対象に米国でNC-6300(エピルビシンミセル)の臨床試験を実施している。また、NC-6300と免疫チェックポイント阻害剤との併用による治療効果増強に関するiCONMとの共同研究も実施しており、ライセンスアウト及び承認申請に向けデータ取得を進めている。
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