東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは鉱業、空運のみが上昇となり、31業種が下落。情報通信の下落率が3%を超えたほか、ガラス土石、輸送用機器、食料品、銀行、倉庫運輸、精密機器、その他製品の弱さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクGのほか、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、資生堂<4911>が重石に。
日経平均は終値ベースでは8月21日以来の22300円を下回っている。9月の直近安値水準でのボトム形成が意識されているものの、終値ベースでは8月安値が意識されやすいところである。ただし、出来高が14億株程度にとどまっており、模様眺めムードの強いところで断続的なインデックス売りによって下げ幅を拡大させており、先週の段階で目先的な売りは一巡している感はある。
また、ソフトバンクGへの売りが目立つが、ショートポジションが積み上がっているとみられ、指数インパクトの大きさから日経平均の下押しにつながっている。ただし、日本株売りの流れではなく、割安感のある銘柄や業績に安心感のある銘柄などへは、押し目拾いの好機となる可能性がある。米決算や中国の経済指標を見極めたいとする模様眺めの中ではイレギュラー的な価格形成にもなりやすいところであるが、冷静な対応が必要である。
<AK>
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