ファインケミカル事業の売上高は、一般消費者向け販売や海外向け販売が好調に推移し前年同期比3.5%増の111.02億円、営業利益は、コロナ禍に伴い営業活動を縮小していた前期と比較し、広告宣伝費等が上回ったことや、人件費が増加し、同6.9%減の17.36億円となった。一般消費者向け販売(自動車分野)全体では、リペア製品の減少をボディケア製品とガラスケア製品がカバーし、前期を上回った。また、業務用製品販売(自動車分野・産業分野)・家庭用製品販売(生活分野)でも前期を上回る結果となった。海外向け販売(自動車分野)においては、中国や東南アジア向け販売の減少をロシアや東アジアなどの他のエリアへの販売増加でカバーし、前期を上回った。TPMSの企画開発販売(自動車分野)は前期を上回り、電子機器・ソフトウエア開発販売(産業分野)は前期を下回る結果となった。
ポーラスマテリアル事業の売上高は前年同期比25.1%増の57.76億円、営業利益はのれんの償却などの費用は増加したが、売上高の増加に伴う粗利額の増加により、同53.6%増の8.66億円となった。産業資材部門(産業分野)において、国内向け販売及び海外向け販売ともに前期を上回る結果となった。生活資材部門(自動車分野・生活分野)においては、海外の出荷が好調に推移したことで国内の落ち込みをカバーし、前期を上回った。
サービス事業の売上高は、自動車整備・鈑金事業、教習事業がコロナ禍の影響から徐々に持ち直してきた一方、生活用品企画販売事業において通販需要が落ち着いたことで販売が減少した分をカバーしきれず、前年同期比1.5%減の40.77億円となった。営業利益は、自動車整備・鈑金事業や教習事業など、利益率の高い事業が回復し、同116.5%増の1.68億円となった。
不動産関連事業の売上高は前年同期比2.2%増の9.18億円、営業利益は同162.9%増の1.69億円となった。不動産賃貸事業(生活分野)においては前期を上回る結果となった。一方、温浴事業(生活分野)及び介護予防支援事業(生活分野)は 前期をやや下回った。
2022年3月期通期については、売上高が前期比6.3%増の285.00億円、営業利益が同7.5%増の34.50億円、経常利益が同7.1%増の36.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同59.1%増の24.50億円とする、2021年8月5日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。
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