東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1500を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、銀行、保険、海運の3業種を除く30業種が上昇。鉄鋼、パルプ紙、輸送用機器、電気ガスの上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>が堅調だった半面、バンナムHD<7832>、電通グループ<4324>、富士フイルム<4901>が軟化した。
前週末の米国市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え高安まちまちだった。ただし、先週末の引け後に円安の流れが強まり、先物市場でリバウンドを見せていたこともあり、指数インパクトの大きい半導体関連などには買い戻しの流れが優勢だった。また、円安を受けて自動車株など輸出関連株にも投資資金が向かった。半面、金融政策の現状維持報道を受けて、国内金利の上昇期待が後退し、金融株には値を下げる銘柄が目立っていた。
今週は、FOMCと日銀金融政策決定会合の結果が最大の注目材料であり、それらが判明するまでは、為替動向や短期筋の動きに左右されやすい展開が続くとみられる。本日は、欧米で7月の製造業・サービス業の購買担当者景気指数(PMI)が発表される。特に米国のサービス業の強さが改めて鮮明となれば、賃金インフレへの警戒感から利上げ長期化への懸念が高まることも想定されよう。
<CS>
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