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※2023年10月10日15時に執筆
『hinaの株ブログ』を執筆しておりますhinaと申します。ニッポン放送の人気番組【飯田浩司のOK!Cozy up!週末増刊号】にレギュラー出演中。Yahoo!特設掲示板にて、「ピストン西沢とhinaの投資部屋」を運営中。CAMPFIREコミュニティにて投資情報配信サロン「hinaの株プレミアム」を開設、市場営業日には毎日メルマガを配信しています。株の入門書『超ど素人が極める株』は翔泳社から出版。増刷中です。
作晩の米国株式市場はNYダウが+197ドル、+0.59%の33604ドルNASDAQは+52ポイント、+0.39%の13484ポイントと続伸しました。まず金曜日ですが、米雇用統計が先週末に発表され、とても強い数字でした。良い数字が出るということはインフレ懸念が強まることにもなり、金利は上昇するかと思われましたが、実際には米長期金利は伸びなかったことで、米株は先週末上昇となりました。その後週末にイスラエルとパレスチナ自治区のハマスが戦争状態に入ったとのニュースが入り、時間外で米株は弱含んでいましたが、昨日の米市場では上昇となりました。米市場は論点がたくさんですね。
・米雇用統計は強い数字が出たのでインフレが進むかと思われた
・原油は急落していたが、イスラエルの戦闘を受けて急反騰
・米長期金利は急速に伸び悩んだ
・米株は連騰に
中東情勢の緊迫化は米市場にとっては、目先はマイナスには働かなかったという形となりました。日経平均は+2%以上の大きめの上昇となっています。日経平均は寄り付き、+320円の31314円からと上昇して始まりました。寄り後もぐんぐん上昇していき、10時には31700円まで+700円ほどの上昇となっていきました。10時以降は31700円前後のもみ合いとなっていましたが、後場から一段高となり31800円台に乗せていく場面もありました。
先週まで米雇用統計を前にリスクオフの動きが続きましたが、本日はこれまでの下げを取り返すかのように急速に切り返しとなっています。9月15日に付けた33634円から、先週10月4日の安値30487円まで13営業日で-3147円の下落となっていましたが、安値から+1300円以上の切り返しとなってきています。こんなに戻すくらいなら、あんなに下がらなければ良いのに・・と言いたくなるほどの切り返しぶりですね。月末、特に9月の権利落ち日あたりから特に日経平均の下げは急速でした。この下げは、国内の年金などの主体からリバランスに伴う売りが大きく影響していたのではないか、と言われていました。
特に安値を付けた10月4日には、この4月からの上半期に上昇が著しかったバリュー株、銀行や鉄鋼、商社株などの下げが目立っていました。国内年金などのリバランスで全体株が下がったところで、個人投資家などから合わせ切りが出されたような動きとなっていました。とりあえずは、先週の4日くらいまでで国内年金など機関投資家からのリバランス売りが一巡したこと、先週末の雇用統計を通過したこと、中東情勢の緊迫化が起きても米国株が堅調推移となったことで、先週までに大きく売っていた投資家がバリュー株を中心に買いをいれたような動きとなっています。
・防衛関連上昇
中東情勢の緊迫化を受けて、防衛関連は高くなっています。三菱重工<7011>は+6%程度の上昇、石川製作所<620>は+4%程度、細谷火工<4274>は+5%近い上昇となっています。地政学リスクの上昇で、防衛には資金が流入しました。それに対して日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>など空運や、旅行、百貨店などインバウンド関連は売られていました。世界情勢不安でインバウンドなどの需要は落ち込むであろう、との読みだと思います。
・原油価格は急落から急な切り返し
原油価格は世界的に需要が落ちるとの見方から、先月末の1バレル94ドルあたりから先週には82ドル割れまで急落していました。しかし中東情勢の緊迫化の動きから原油価格は+5%超の切り返しとなっています。INPEX<1605>は先週末にかけてバリュー銘柄の売りと、原油価格の急落と合わさった形で急落していましたが、本日はバリュー銘柄の切り返し、原油価格の急騰とが混じった形で+8.6%ほどの急速な戻しとなりました。中東情勢の緊迫化が続くようであれば、原油価格はまた不安定となり、上昇方向を目指すかもしれません。INPEXなど原油関連の銘柄にとっては中東情勢次第で大きく振り回されるような動きが続きそうです。
気になる銘柄です。
TOWA<6315>
9月26日の私のメルマガで新たなTSMC関連として取り上げました。半導体製造関連装置大手です。モールディング装置で世界シェア5割。コーティングや微細加工技術に定評があります。順調に上昇してきており、本日は4715円高値までつける場面がありました。このあたりの値段帯はITバブルの頃、2000年の頃に付けた値段以来となります。過去のチャートからは目標などは読み取れそうもないですね。目先、ちょうどの値段となる5000円あたりは一つの節目とはなりそうです。ほぼ休みなく上がってきていますし、5000円の手前近辺でもたつくようなら少し手放していくのが良いかもしれません。今回の新たなTSMC関連に、という材料は結構効きましたね。今しばらくの間は、この銘柄とのお付き合いを続けたいなと思っています。
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執筆者名:hina
ブログ名:hinaの株ブログ
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