セグメント別にみると、ソリューション事業の売上高は、前期比25.2%増の176.43億円、セグメント利益(営業利益)は同6.6%増の20.75億円となった。エンジニアの採用人数が対計画比で未達となった影響が大きいものの、Salesforceを中心としたクラウドサービスの導入開発、BeeX<4270>が行うSAPのクラウド・マイグレーション事業およびセールスフォースエンジニア派遣のテラスカイ・テクノロジーズの業績が拡大した。利益面では、量子コンピュータ関連の研究開発を行うQuemix(本社:東京都中央区)と、TerraSky(Thailand)Co.,Ltd.(タイ法人)の事業の立ち上がりが遅れていることや地方拠点の設立などに先行投資を行ったたものの増益を達成した。
製品事業は、「mitoco(ミトコ)」を始めとする全製品のサブスクリプション売上が前期比で増加した。売上高は前期比10.5%増の16.85億円、セグメント損失(営業損失)は、1.90億円(前期の営業損失は1.39億円)となった。これは「mitoco ERP」などへ積極投資していること、製品事業のマーケティング人材の採用増や大型イベントへの参加、mitocoのタクシー内動画広告制作、出稿を行ったこと、およびセゾンテクノロジー<9640>との「DataSpider Cloud」の共同事業を解消し、自社サービス「mitoco X」としてリリースするための費用が期中に発生したことによるものである。
2025年2月期通期の連結業績予想について、売上高が前期比25.5%増の240.24億円、営業利益が同73.3%増の9.05億円、経常利益が同52.7%増の10.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同88.6%増の5.65億円と売上高、営業利益、経常利益ともに過去最高を見込んでいる。製品への投資、赤字子会社の黒字化に向けた追加投資の成果実現による利益率改善が予想される。
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