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※2020年4月19日9時に執筆
世界経済の光景は新型コロナウイルスの猛威の前に一瞬にして変ってしまった。わずか2ヶ月前の2/24には史上最高値更新で沸きかえっていたNY株式市場は大暴落の傷跡が癒える間もない。
日本国内に目を転じると、日経平均株価が大暴落の途上であり、皮肉にもNYダウが大暴落の1番底となる3/23安値をつけた翌日にようやく東京オリンピック延期が決定された。延期決定発表の翌日になって開催都市の知事が唐突に「東京がコロナ感染拡大の重大局面を迎えている」などと記者会見する国がどこにあるだろうか。「延期も中止もありえない」と前日まで言い切っていた張本人が危機感を盛り上げる役回りを演じる姿に驚愕した私は現在の東京の惨状を容易に想像ができた。
ここで嘆いて見ても取り返しのつかない事態は進行している。国民の健康被害も経済活動への影響も最悪のケースをイメージしておく必要がある。それと同時に、最悪の事態にふさわしい経済対策が世界各国から打ち出されてきたことは冷静に評価したい。2兆ドル規模の経済対策を打ち出したトランプ政権をはじめ、欧米・中国も前例の無い規模で景気浮揚策を打ち出している。ワクチン開発進展や感染者数、死亡者数などに打ち止め感を感じさせるニュースには敏感でありたい。すでに金融市場は過剰流動性相場がスタートを切る条件が整っている。
私は自身のブログでも滅多なことでは「暴落」という表現は使わない。しかし今回のコロナ相場はその言葉に相応しい状況だ。この暴落相場で全く損をしないどころか、財産を急膨張させることができるのは、キャシュポジションを高めるクセを身につけた個人投資家だろう。小まめに売買を繰り返し、株を枕にしないトレ−ドを守りつづけることのできた投資家だ。目先に自信のないときに、つい「中長期的には魅力的」と自分を励ます投資家がいるが短期投資も中長期投資も投資リスクに変わりはないと見たほうがいい。
ここでは以下の銘柄に注目したい。
ソフトバンクG<9984>・・・ソフトバンク・ビジョン・ファンドの損失計上で一気に売り込まれたが短期的なアク抜け感から株価は持ち直している。売り方と買い方のがっぷり四つの需給相場に見ごたえ。
リケンテクノス<4220>・・・抗ウイルス性を持つ高性能フィルムを商品化しており引き合いが活発と一部で伝えられるなどコロナ関連株として注目したい。
大塚商会<4768>・・・中小企業へのテレワーク機器類販売が伸長。在宅勤務やテレビ会議システムの普及が同社にとってはビジネスチャンスとなる。
執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記
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