<話題の焦点>=東日本の水不足深刻化、対策関連銘柄に出番
梅雨のはしりで雨の量がまとまった九州~四国とは対照的に、北陸や甲信、関東北部などでは平年よりも少なくっていることが背景にある。さらに今年の夏は、観測史上最も暑かった2010年と海や大気の状況が似ていることから、猛暑になる可能性も浮上しており、水不足に拍車が掛かる可能性もある。
こうした渇水状態が予想されるなかで、まず注目されるのがミネラルウォーター関連の銘柄だ。最近では事業所向けに加えて一般家庭用の宅配水の需要も拡大を続けている。ウォーターダイレクト<2588.T>は、富士山天然水の製造販売を手掛け、ボトル回収不要なワンウェー方式で家庭への浸透を図っている。その一方で、光通信<9435.T>傘下で法人開拓も進めている。さらに、神奈川県地盤のLPガス事業者トーエル<3361.T>は、ボトルウォーター事業も手掛けており、売上構成比率は23%と順調な拡大をみせている。オフィス向けコーヒー大手のダイオーズ<4653.T>は、事業所向けのミネラルウォーターサービスも展開している。
ミネラルウォーターメーカーでは、「サントリー天然水」、「ペリエ」のサントリー食品インターナショナル<2587.T>、「ボルヴィック」を販売するキリンホールディングス<2503.T>、「エビアン」を扱う伊藤園<2593.T>、「クリスタルガイザー」を手掛ける大塚ホールディングス<4578.T>が主力。このほかに、家庭用雨水タンクを手掛けるタキロン<4215.T>や、日本興業<5279.T>にも注目だ。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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