ゼオン、今期経常を6％下方修正

　日本ゼオン <4205> [東証Ｐ] が1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比35.9％減の199億円に落ち込んだ。
　併せて、通期の同利益を従来予想の250億円→235億円(前期は313億円)に6.0％下方修正し、減益率が20.4％減→25.1％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の119億円→104億円(前年同期は69.9億円)に12.5％減額し、増益率が71.1％増→49.7％増に縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.9％増の68.7億円となったが、売上営業利益率は前年同期の7.9％→6.6％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2024 年１月 1 日に発生した令和６年能登半島地震の影響により当社のプラスチックフィルムの生産拠点である氷見二上工場（富山県氷見市、富山県高岡市）等の操業停止や一部の有形固定資産および棚卸資産等で被害が発生いたしました。これによりプラスチックフィルムの販売に影響が出る他、それ以外の事業の直近の状況を精査した結果、高機能材料事業において売上高及び利益が前回予想を下回る見込みとなったため、上記のとおり修正いたします。※上記の予想は、本資料の発表日現在において当社が入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。