日経平均は続落、マイナス圏で軟調推移
9月30日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は81.82ドル高の46397.89ドル、ナスダックは68.86ポイント高の22660.01で取引を終了した。政府機関閉鎖を警戒し、寄り付き後、下落。予算案を巡る不透明感に加え、月末、四半期末で調整色が強まり終日軟調推移となった。しかし、終盤にかけ利下げ期待を受けた買いに支えられたほか、新期に向けた買いが強まり相場はプラス圏を回復。ダウは過去最高値を更新した。
米国株式市場の動向を横目に、1日の日経平均は100.68円安の44831.95円と4日続落して取引を開始した。寄り付き後は戻りを試す動きが出たが、為替のドル安・円高圧力や利益確定売りも重なって上値は限定的だった。国内の機関投資家から下期や四半期入りに伴うリバランスに絡む売りが出たほか、日銀が発表した9月の全国企業短期経済観測調査(短観)を横目に10月の利上げを意識した懸念も引き続き投資家心理の重石となった。
個別では、中外薬<4519>、大塚HD<4578>、ダイキン<6367>、コナミG<9766>、アドバンテス<6857>、第一三共<4568>、任天堂<7974>、豊田通商<8015>、協和キリン<4151>、ネクソン<3659>、キーエンス<6861>、アステラス薬<4503>、京セラ<6971>、スクリン<7735>、京成<9009>などの銘柄が上昇。
一方、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、TDK<6762>、リクルートHD<
6098>、ファナック<6954>、日東電工<6988>、ベイカレント<6532>、ソニーG<6758>、フジクラ<5803>、ニトリHD<9843>、ファーストリテ<9983>、信越化学工業<4063>、三菱商事<8058>、KDDI<9433>、トヨタ<7203>などの銘柄が下落。
業種別では、不動産業、銀行業、その他金融業などを筆頭に多くの業種が下落、医薬品のみ上昇した。
後場の日経平均株価は、軟調な展開が継続か。為替ではドル・円が147円台後半から円高圧力を受けやすい動きが意識され、輸出株への重しとなる公算がある。需給面では前場での売り圧力や持ち高調整の余地も残っており、戻りを試す動意は限定的とみられよう。また、米国で今日以降発表されるADP雇用統計、新規失業保険申請件数、雇用統計など雇用・労働関連指標や、国内で4日に投開票が行われる自民党総裁選の結果などを確認したいとして積極的な買いを手控える向きもありそうだ。一方で、直近の下落に対する押し目待ちや自律反発狙いの買いも向かう可能性も想定しておきたい。
<AK>
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