同社は、企業向けシステムの開発・保守及びクラウド型アプリケーション開発・運用基盤「LaKeel DX」とその関連製品の開発・販売等をてがけている。「LaKeel DX」は、企業のシステム開発を可能とする細かな部品(ファイル管理、検索、マスタ連携といった機能)を数多く用意し、これらを組み合わせることで必要な業務機能の実現(システム開発)が可能となる。この開発技術で同社は特許を取得しており、ユーザー企業はサーバーやネットワーク機器を準備することなく、大手クラウド事業者が提供する、主にサーバー運用のためのクラウドプラットフォームのうえで、アプリケーションの開発・運用を行うことができる。プロダクトサービス(前期実績で売上高の58%)は、「LaKeel DX」上で稼働する製品、コンサルティングサービスを提供。プロフェッショナルサービス(同42%)は主に金融・情報・建設・資材などの基幹システムを対象に、システム開発・保守サービスを展開している。
プロダクトサービスにおけるライセンス、サブスク売上高が伸びており、利益率を高めている。サブスクユーザー数は前年同期比で47ユーザー・15.8%増の344となり、サブスク売上高で同22.4%増の568百万円となっている。ARPU(ユーザー平均単価)も前年同期比9.0%増の29.1万円となっており、プロダクトサービスにおける数量、単価とも順調な推移を確認できた。
なお、同社では大手企業を中心にビジネスを展開しており、直近では金融・サービス業領域の顧客が増えている。創業当時からの取引顧客も多く収益基盤となっている。DX国内市場は今後も市場拡大が続いていくため、同社の顧客数も堅調に増加していきそうだ。同社は、高い収益性が期待できるプロダクトサービスに注力しており、LaKeel DXを中心にLaKeel製品のラインナップを拡充するほか、ユーザー数を拡大していく。フロー型のコンサルティングサービスは、DXコンサルとデータ分析(BI)コンサルのハイブリッドなサービス提供を実施する。市場の拡大とともに、中長期的に業績の2桁成長が続いていきそうだ。
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