■フェローテク <6890> 4,400円 (+540円、+14.0%)
フェローテックホールディングス <6890> [JQ]が大幅に5日続伸し、年初来高値を更新。同社は12日取引終了後に22年3月期連結業績予想について、売上高を1150億円から1250億円(前期比36.9%増)へ、営業利益を200億円から225億円(同2.3倍)へ、純利益を200億円から235億円(同2.8倍)へ上方修正すると発表しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4-9月)連結営業利益は107億3300万円(前年同期比2.7倍)だった。半導体マテリアル製品、精密再生洗浄サービス、パワー半導体基板の増収効果などにより、営業利益は大幅に増加する見込み。なお、22年3月期が今回の修正後の数値に沿った着地となる場合、中期経営計画における23年3月期の業績計画を1年前倒しで達成するとしている。
■北越コーポ <3865> 857円 (+97円、+12.8%)
北越コーポレーション <3865> が大幅に3日続伸し年初来高値を更新。前週末12日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を150億円から180億円(前期比10.6倍)へ増額し、過去最高益となる見通しを示したことが好感されたようだ。売上高予想も2550億円から2600億円(同16.9%増)へ引き上げた。上期において海外におけるパルプ販売が堅調に推移しており、これを踏まえて通期見通しを見直した。また期末配当予想について、従来予想の普通配当7円に特別配当10円を上乗せすることも発表した。これにより、通期の配当予想は24円(前期14円)となる。
■PAコンサル <4071> 3,910円 (+390円、+11.1%)
プラスアルファ・コンサルティング <4071> [東証M]が4連騰。同社は12日大引け後に決算を発表。21年9月期の経常利益(非連結)は前の期比44.7%増の20.9億円に拡大し、22年9月期も前期比17.2%増の24.5億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を5.94円→7.2円(前の期は1→40の株式分割前で205円)に増額し、今期も前期比0.8円増の8円に増配する方針とした。
■TOWA <6315> 3,545円 (+335円、+10.4%)
TOWA <6315> が6連騰で355円高の3565円まで上値を伸ばし、2000年9月以来約21年ぶりの高値圏を快走。樹脂封止装置(モールディング装置)を主力とする半導体製造装置メーカー大手で、増産設備投資に積極的な中国や台湾の大手半導体メーカーを主要顧客としていることから追い風が強い。22年3月期業績予想は期中2度にわたる上方修正を行い、直近では営業利益段階で115億円(前期比3.2倍)を予想。また、同社の過去営業最高益は98年3月期に達成した41億1600万円で、それを23期ぶりに大幅に上回ることになる。PERは10倍台と依然として割安感がある。
■トーカロ <3433> 1,535円 (+143円、+10.3%)
トーカロ <3433> が大幅に3日続伸、一時153円高の1545円まで上値を伸ばし上値抵抗ラインとして意識されていた1500円台を一気に回復した。半導体製造装置部品向けを中心に表面処理加工を手掛け、セラミックスなどを高温で溶解させ、微粒子を吹き付ける溶射加工では業界トップに位置する。世界的な半導体需給の逼迫を受けた生産設備増強の動きが、同社の収益を押し上げる形となっている。22年3月期の営業利益は101億円(前期比17%増)予想と初の100億円大台乗せを果たし過去最高利益を連続で更新する見込み。成長力の高さに改めて注目が集まるなか、14倍前後のPERは割安感が指摘されている。
■スピー <4499> 4,990円 (+450円、+9.9%)
Speee <4499> [JQ]が4連騰。同社は12日大引け後に決算を発表。21年9月期の連結経常利益は前の期比76.7%増の11.9億円に拡大し、22年9月期も前期比25.9%増の14.9億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増益になる。
■長谷川香料 <4958> 3,125円 (+250円、+8.7%)
長谷川香料 <4958> が続急伸。同社は12日大引け後に決算を発表。21年9月期の連結経常利益は前の期比27.4%増の74.6億円になり、22年9月期も前期比8.4%増の80.9億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を50円→55円(前の期は40円)に増額し、今期も前期比4円増の59円に増配する方針とした。
■ユーグレナ <2931> 900円 (+67円、+8.0%)
ユーグレナ <2931> が7日ぶり急反発。15日午前9時ごろ、11月13~14日に岡山国際サーキットで開催されたスーパー耐久シリーズ2021第6戦「スーパー耐久レースin岡山」で、マツダ <7261> 参戦車両に次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を供給したと発表しており、これが好材料視された。「サステオ」は、使用済み食用油と微細藻類ユーグレナ(和名「ミドリムシ」)などを原料に使用し、車両自体の内燃機関を変更することなく使用することが可能な次世代バイオディーゼル燃料。今回、「サステオ」を使用したのは、ST-Qクラスに参戦したマツダの「SKYACTIV-D1.5」(従来のディーゼルエンジン)搭載車「MAZDA SPIRITRACING Bio concept DEMIO」で、このほか水素エンジンでレースに継続参戦しているトヨタ自動車 <7203> の再生可能エネルギー由来水素を運ぶ中型トラックにも使用されたとしている。
■アンビスHD <7071> 10,700円 (+790円、+8.0%)
アンビスホールディングス <7071> [JQ]が3連騰で上場来高値を更新。同社は15日正午に3ヵ年の中期経営計画「Amvis 2023」の目標値を上方修正すると発表しており、好感されたようだ。最終年度となる23年9月期の売上高を244億3200万円から292億5000万円(21年9月期実績は153億3400万円)へ、営業利益を51億1800万円から67億3900万円(同37億8400万円)へ、純利益を31億200万円から44億7100万円(同26億2700万円)へ上方修正した。21年9月期は新型コロナウイルス感染症が再拡大した環境においても既存施設、新規施設ともに稼働率は順調に推移した。特に既存施設の稼働率は過去最高水準となっており、足もとの状況を踏まえて計画を見直すとしている。
■ゆうちょ銀行 <7182> 930円 (+64円、+7.4%)
ゆうちょ銀行 <7182> が大幅4日続伸。同社は12日取引終了後に22年3月期連結業績予想について、経常利益を3550億円から4850億円(前期比23.0%増)へ、純利益を2600億円から3500億円(同24.9%増)へ、年間配当予想を40円から47円(前期は50円)へ上方修正すると発表しており、好感された。外債投資信託やプライベートエクイティファンドの収益が増加し、資金運用収益が増加する見込みであるため。22年3月期第2四半期累計(4-9月)連結経常利益は3256億400万円(前年同期比89.2%増)、純利益は2353億2000万円(同89.4%増)と前年同期を大きく上振れた。あわせて、3月31日時点で500株(5単元)以上保有する株主を対象にオリジナルカタログ(3000円相当のコース)を贈呈する株主優待制度を導入すると発表している。郵便局の「ふるさと小包」での取扱商品をはじめ、食品、雑貨、社会貢献活動団体への寄付、オリジナルフレーム切手などを掲載する予定。
■すかいらーく <3197> 1,594円 (+97円、+6.5%)
すかいらーくホールディングス <3197> が7日ぶりに急反発。前週末12日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、営業利益を50億円から210億円(前期230億3100万円の赤字)へ、最終利益を4億円から100億円(同172億1400万円の赤字)へ上方修正し、未定としていた期末配当予想を14円(年間14円、前期無配)にすると発表したことが好感された。全国に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の地域が拡大したことに伴い営業時間短縮・酒類販売制限が長期化したことで、売上高は2850億円から2600億円(前期比9.9%減)へ下方修正した。ただ、継続的にコスト削減を行っていることに加えて、時短協力金の計上が従来予想を大きく上回る見通しとなったことなどが利益を上振れさせる。なお、第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高1895億6600万円(前期比11.2%減)、営業利益74億2000万円(前年同期211億4300万円の赤字)、最終利益23億7100万円(同146億2400万円の赤字)だった。
■MTG <7806> 1,579円 (+84円、+5.6%)
MTG <7806> [東証M]が急反発。同社は12日大引け後に決算を発表。21年9月期の連結経常利益は前の期比2.5倍の42.1億円に急拡大し、22年9月期も前期比6.8%増の45億円に伸びる見通しとなった。3期連続増益になる。
■メドレー <4480> 3,295円 (+170円、+5.4%)
メドレー <4480> [東証M]が4連騰。前週末12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1-9月)連結決算が、売上高80億7200万円(前年同期比54.5%増)、営業利益6億4200万円(同18.8%増)、純利益3億8400万円(同16.8%減)と2ケタ営業増益となったことが好感された。人材プラットフォーム事業で利便性の向上に向けたサービスサイトの機能改善を継続的に行ったことなどにより応募数が伸長し、顧客事業所数、掲載求人数ともに増加したことが牽引役となった。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高107億7000万円~112億7000万円(前期比57.7%~65.0%増)、営業利益1億6000万~6億6000万円(同59.6%減~66.6%増)、純利益2000万~4億8000万円(同95.6%減~5.3%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を60万株(発行済み株数の1.86%)、または18億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は11月15日から12月30日までで、株価の変化に対応した機動的な対応及び株主還元を目的としているという。
■TOYO <5105> 1,962円 (+97円、+5.2%)
TOYO TIRE <5105> が急反発。同社は12日大引け後に決算を発表。21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の417億円に急拡大し、通期計画の496億円に対する進捗率は84.2%に達し、5年平均の66.6%も上回った。
■PHCHD <6523> 2,820円 (+137円、+5.1%)
PHCホールディングス <6523> が大幅に3日続伸。前週末12日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を200億3500万円から273億4700万円(前期比55.4%増)へ増額しており、これが好感されたようだ。売上収益予想も3190億4500万円から3317億7000万円(同8.4%増)へ引き上げた。上期に新型コロナワクチン保存用の超低温フリーザーやPCR検査の売り上げが増加したことに加え、下期においても超低温フリーザーの需要が継続する見込みにあることが業績を押し上げる。
■GAテクノ <3491> 1,395円 (+52円、+3.9%)
GA technologies <3491> [東証M]が大幅高で3日続伸。前週末12日の取引終了後、子会社RENOSY ASSET MANAGEMENT(RAM)が交換できるくん <7695> [東証M]と賃貸管理領域のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進で業務提携を開始したと発表しており、これが好感された。今回の提携により、RAMで管理する賃貸物件の修繕・設備トラブルに対して、交換できるくんの見積もりスタッフが直接対応、オンライン見積もりによるワンストップサービスを提供する。写真とメールのやり取りで対応を行う交換できるくんのビジネスモデルを導入することで、現地調査を行わずにオンラインで見積書を発行し、入居者の手間や待ち時間を大幅に削減。エアコンや給湯器故障など緊急性の高い季節商材や、入居者が日中職場にいて対応できないなどのケースで特に効果的であるとしている。また、15日には、長谷工コーポレーション <1808> グループで不動産賃貸借の管理業務を手掛ける長谷工ライブネットの全営業拠点(全国8ヵ所)に不動産関連WEB申込受付システム「申込受付くん」を納入したと発表しており、これも好材料視された。これにより長谷工ライブネットでは、店舗・事務所や駐車場など付帯設備の申し込みを除き、入居申込は「申込受付くん」からのみの受け付けになるとしている。
※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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