■株式見通し:買い一巡後はこう着も、米ハイテク株高が支援材料
■コスモス薬品、1Q営業利益51.7%増 106億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:富士通、製造業向けDX、内外で来月提供、ウィズコロナ対応
■買い一巡後はこう着も、米ハイテク株高が支援材料
13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。12日の米国市場ではNYダウが250ドル高だった。大統領選挙の世論調査で、民主党バイデン候補の勝率上昇を背景に、大規模な経済対策への期待が強まり上昇して寄り付いた。アップルやアマゾンのイベントを控えてハイテク株の急伸も後押しし引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の23615円。円相場は1ドル105円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行の展開になりそうだ。アップルは13日に予定されている製品発表イベントでの5G対応の新型iPhone12の発表が予想されており、複数のアナリストが強気の見方を示し大幅高となったほか、アマゾンなどハイテク株が上昇をけん引する格好となっており、日本株においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。また、アップルについては、消費者の大規模な買い替えを促すスーパーサイクルが始まるきっかけになるとの指摘もあり、5G関連などへ物色の広がりが意識されそうだ。
また、アマゾンについては、パンデミックで延期されていたプライム会員に贈る年に一度のビッグセール「プライムデー」を開催することが材料視されている。アップルに関連した物流株等への物色も意識されやすいところであろう。ただし、昨日の東証1部の売買高は8億5000万株、売買代金は1.7兆円程度と薄商いであり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。
とはいえ、日経平均の23500円が支持線に変わってきており、底堅さは意識されやすい。米大統領選についてもバイデン氏優勢ながらも市場へのマイナス影響は一時的との見方が増えてきている。大規模な経済対策への期待も強い状況であり、今回のFANG銘柄の強い値動きもあって、ショート筋にとっても売り仕掛け的な動きは出しづらいところであろう。
物色の流れとしては前述の通り5G関連などのハイテク株のほか、アマゾンに関連したECや物流株辺りに関心が向かいやすい。また、マザーズ指数の連日の年初来高値更新にみられるように、指数へのインパクトの大きい主力の中小型株への物色も引き続き注目されやすい。短期的には相当過熱感が強まっている状況ではあるが、個人投資家以外にも海外ファンドなどの資金流入も観測されており、順張りスタンスとなろう。
■コスモス薬品、1Q営業利益51.7%増 106億円、コンセンサス上回る
コスモス薬品<3349>が発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比15.0%増の1891.61億円、営業利益が同51.7%増の106.55億円だった。コンセンサス(93億円程度)を上回る。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクなど衛生商品の販売が伸びた。外出自粛要請を受け、食料品や日用品も好調だった。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(28837.52、+250.62)
・ナスダック総合指数は上昇(11876.26、+296.32)
・シカゴ日経225先物は上昇(23615、大阪比+95)
・SOX指数は上昇(2433.48、+35.44)
・日銀のETF購入
・米経済対策への期待
・コロナ向けワクチン開発の進展
・富士通<6702>製造業向けDX、内外で来月提供、ウィズコロナ対応
・富士フイルム<4901>歯科治療用骨補填材、欧で臨床
・ホンダ<7267>9月の中国新車販売、22%増
・岡本硝子<7746>次世代車部品を開発、ティア1に提案
・住友ゴム<5110>タイヤ遠隔監視実証、来年8月末まで
・ニチリン<5184>印で2輪ブレーキホース生産開始、年末めど月20万本
・住友化学<4005>欧・南米に新組織、バイオラショナル製品販売
・デンカ<4061>高熱伝導性の機能性セラ、5G・xEV向け
・旭有機材<4216>延岡第4工場増強、プラ製バルブの生産能力1.5倍
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 9月マネーストックM3(前年比予想:+7.4%、8月:+7.1%)
<海外>
・時間未定 中・9月輸出(前年比予想:+10.0%、8月:+9.5%)
・時間未定 中・9月輸入(前年比予想:+0.4%、8月:-2.1%) <ST>
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