【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高を受け海外勢の買い戻しが優勢 (10月29日)
日経平均株価
始値 38524.30
高値 38903.68(15:00)
安値 38416.85(09:06)
大引け 38903.68(前日比 +298.15 、 +0.77% )
売買高 15億8652万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆5920億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、朝安後に切り返し高値引け
2.米ハイテク株高、ナスダック指数は一時最高値圏
3.円安など追い風に、海外投資家の買い戻しが続く
4.77%の銘柄が高く、業種別は33業種中30業種上昇
5.全体売買代金は低調、10営業日連続で4兆円下回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比273ドル高と6日ぶりに反発した。原油価格の下落が投資家心理を支えたほか、主力株に自律反発狙いの買いが向かった。
東京市場では、日経平均株価が朝安後に切り返し続伸。米株高を受け、海外投資家の買い戻しが全体相場を押し上げる形に。大引けに大口買いで3万8900円台まで上値を伸ばし、高値引けとなっている。
29日の東京市場は、朝方はやや売り優勢で日経平均は下落してスタートしたものの、その後は切り返す展開となった。前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数が揃って上昇、米長期金利の上昇は警戒されるが、中東の地政学リスクに対する過度な不安心理の後退などもあって買いが優勢だった。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となった。外国為替市場では朝方は1ドル=153円台と円安水準でもみ合い、半導体など輸出主力株にはポジティブに作用した。株式需給面では政局不安で先に空売りが入っていた分の買い戻しが利いている。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の77%を占め、業種別騰落でも33業種中30業種が上昇するという買い意欲の強い地合いだった。ただ、全体売買代金はきょうも今一つ盛り上がらず、10営業日連続で4兆円を下回った。
個別では、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146>が上昇、アドバンテスト<6857>も高い。IHI<7013>が大きく買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を上げた。さくらインターネット<3778>は大商いでストップ高となった。リクルートホールディングス<6098>もしっかり。日本ペイントホールディングス<4612>が活況高、NECネッツエスアイ<1973>も物色人気に。リガク・ホールディングス<268A>が切り返し、マネックスグループ<8698>も値を飛ばした。
半面、TOTO<5332>が急落、中外製薬<4519>も利益確定売りに軟調。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も冴えない。マクニカホールディングス<3132>、LITALICO<7366>が大幅安となったほか、コクヨ<7984>も下値を探る展開に。東京製鐵<5423>、トクヤマ<4043>も下落した。JVCケンウッド<6632>も売りに押された。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、リクルート <6098>、東エレク <8035>、日東電 <6988>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約124円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、TOTO <5332>、セブン&アイ <3382>、ダイキン <6367>、スズキ <7269>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約32円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落はガラス土石製品、金属製品、輸送用機器の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)銀行業、(2)証券商品先物、(3)その他金融業、(4)非鉄金属、(5)鉱業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)精密機器、(2)倉庫運輸関連、(3)小売業、(4)繊維製品、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△フルッタ <2586> [東証G]
ロングセラー「お家でアサイーボウル」の出荷量急拡大。
△ベースフード <2936> [東証G]
メルコ <6676> [東証S]社長の保有割合は24.37%に。
△さくらネット <3778> [東証P]
上期営業利益5.2倍とエヌビディア最新GPU搭載サーバ調達を好感。
△デルタフライ <4598> [東証G]
DFP-10917とVEN併用療法の第1/2相臨床試験の進捗状況発表。
△日本ペHD <4612> [東証P]
米化学企業の買収による企業価値向上策を評価。
△エキサイト <5571> [東証S]
オンライン診療支援のONE MEDICALを買収。
△東光高岳 <6617> [東証P]
今期上方修正を好感。
△SMK <6798> [東証P]
25年3月期業績予想の上方修正と記念配当を好感。
△富山第一銀 <7184> [東証P]
25年3月期純利益予想の上方修正を好感。
△マネックスG <8698> [東証P]
年間配当予想は特別配含め40円20銭に。
▼TOTO <5332> [東証P]
25年3月期最終利益予想を下方修正。
▼フジオーゼ <7299> [東証S]
25年3月期業績予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)日本ペHD <4612>、(3)NESIC <1973>、(4)東光高岳 <6617>、(5)リガクHD <268A>、(6)マネックスG <8698>、(7)SMK <6798>、(8)セレス <3696>、(9)ネットプロ <7383>、(10)富山第一銀 <7184>。
値下がり率上位10傑は(1)TOTO <5332>、(2)マクニカHD <3132>、(3)りたりこ <7366>、(4)コクヨ <7984>、(5)PCA <9629>、(6)PALTAC <8283>、(7)ブロドリーフ <3673>、(8)東京製鉄 <5423>、(9)コア <2359>、(10)円谷フィHD <2767>。
【大引け】
日経平均は前日比298.15円(0.77%)高の3万8903.68円。TOPIXは前日比24.24(0.91%)高の2682.02。出来高は概算で15億8652万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1275、値下がり銘柄数は323となった。東証グロース250指数は622.54ポイント(12.66ポイント高)。
[2024年10月29日]
株探ニュース
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