「段ボール」が21位にランク、製紙各社から値上げ発表が相次ぐ<注目テーマ>
1 メタバース
2 半導体
3 2021年のIPO
4 デジタルトランスフォーメーション
5 半導体製造装置
6 リチウムイオン電池
7 全固体電池
8 人工知能
9 量子コンピューター
10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「段ボール」が21位となっている。
アフターコロナが視野に入るなか世界的な経済回復に伴い、製造業や物流など多くの分野で段ボールの需要は伸びている。従って、製紙各社が値上げしても需要減の可能性は小さく、コスト増を価格転嫁しやすい状況にある。小売りや飲食など、消費減や客離れを恐れて原材料価格の上昇分を価格に転嫁できていない業態もみられるが、このセクターについては顧客の理解が得られやすいようだ。
そうしたなか、製紙各社から段ボール原紙の値上げに関する発表が相次いでいる。大王製紙<3880.T>は10日、段ボール原紙の価格を2022年2月1日納入分から現行価格よりも1キログラム当たり10円以上値上げすると発表した。また、レンゴー<3941.T>が11月30日に同10円以上の値上げを行うと発表している。いずれも世界的な原燃料コストの騰勢により、自助努力だけでは価格維持が困難になったことを理由としている。
段ボールやパルプの好調で22年3月期上期連結営業利益が過去最高となった王子ホールディングス<3861.T>や、直近で値上げを発表した大王紙、レンゴーのほか、特種東海製紙<3708.T>、トーモク<3946.T>、大村紙業<3953.T>なども注目したい。
出所:MINKABU PRESS
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