スパバッグ、今期経常を62％上方修正・24期ぶり最高益、配当も30円増額

　スーパーバッグ <3945> [東証Ｓ] が11月2日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は4億0300万円の黒字(前年同期は6000万円の赤字)に浮上して着地した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の6億1000万円→9億9000万円(前期は4億7200万円)に62.3％上方修正し、増益率が29.2％増→2.1倍に拡大し、24期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比10.3％増の5億8700万円に伸びる計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の60円→90円(前期は無配)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比26倍の2億3500万円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の0.0％→3.4％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当第２四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の５類移行に伴う人流の活発化、それに伴うインバウンド需要の回復などにより、来店型事業における包装資材需要が増加したことから、当社グループの業績は堅調に推移いたしました。また、環境循環型製品や通販・宅配業者向け宅配袋の拡販、紙器の新規受注獲得に努めた結果、売上高は当初予想を上回って伸長いたしました。　利益面につきましては、過年度より取り組んでいる紙製品事業へのリソース集中、製造拠点の再編、生産体制の効率化、固定費の削減といった事業構造改革効果の顕在化により、営業利益、経常利益、当期純利益が当初予想を上回って推移いたしました。　以上の結果、当第２四半期連結累計期間の業績は、連結・個別ともに当初予想を上回る進捗となり、下期におきましても、環境を意識した紙化の流れやインバウンドを含めた人流の活発化が続き、紙製品への需要は高水準で推移すると見込まれることから、2024 年３月期通期の業績予想を上方修正いたします。

　　当社は、株主への利益還元の充実を経営の最重要課題のひとつとして位置付けており、今後の設備投資及び成長戦略の強化を図るために必要な内部留保を確保しつつ、長期的安定配当を行うことを基本方針としております。　2024 年３月期末の配当予想につきましては、上記業績予想の修正についての記述のとおり、通期連結・個別業績予想数値が当初予想を上回ったため、１株当たり30 円増配の90 円に修正いたします。※上記の予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により予想数値と異なる場合があります。