■株式見通し:目先的には中小型株にシフトしやすい
■前場の注目材料:田辺三菱、配当減額修正、三菱ケミHDがTOBで完全子会社へ
■日ユニシス、アルベルトと資本提携、顧客のデジタル変革支援
■目先的には中小型株にシフトしやすい
19日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。18日の米国市場では、NYダウが31ドル高となり、連日で最高値を更新している。米中交渉を巡る報道で売り買いが交錯しており、もみ合いながらも引けにかけて上昇している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の23395円。円相場は1ドル108円60銭台で推移している。
シカゴ先物は高いところで23500円を回復する局面もみられているが結局は大阪終値を下回っており、節目の23500円接近では戻り売りが出やすいところであろう。一方で、下値の堅さが意識されており、断続的なインデックス売買により資金流入も意識されやすく、売り込む流れにはなりづらい。そのため、様子見ムードも強まりやすく、商いは膨らみづらいところである。
昨日は断続的なインデックス売買により大引けにかけて強含みとなったが、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ファーストリテ<9983>といった指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する展開であり、全体としては高安まちまちとなっていた。セクター間で強弱まちまちの展開になりやすく、リバランス中心の商いといったところである。
米中交渉の行方や香港情勢の緊迫化なども見極めたいところであり、方向感は掴みづらい。もっとも、中間配当の支払いに伴う再投資による需給面もあり、全体としては調整局面においては押し目拾いを意識したスタンスでもある。昨日はマザーズ指数の上昇が目立っていたが、中小型株で外国人投資家比率の増加が見られている銘柄などもメディアで伝えられていることもあり、個人主体の資金が中心ではあろうが、中小型株への関心が高まる可能性がありそうだ。
日経平均は高値圏でのこう着の中、資金の逃げ足は速いものの、目先的には中小型株にシフトしやすいだろう。
■田辺三菱、配当減額修正、三菱ケミHDがTOBで完全子会社へ
田辺三菱<4508>は2020年3月期の配当予想を56円から28円に減額修正。なお、三菱ケミHD<4188>は、完全子会社にすることを目的に子会社である同社に対してTOBを開始すると発表した。完全子会社にしてグループ全体の企業価値の向上を目指す。買い付け価格は1株2010円で、18日の東証終値(1338円)より50.2%高い。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(23416.76、+113.44)
・NYダウは上昇(28036.22、+31.33)
・ナスダック総合指数は上昇(8549.94、+9.11)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・LINE<3938>ヤフーとLINE、統合合意、米中の巨大ITに対抗
・デンソー<6902>技能五輪・愛知大会閉幕、デンソーが最多の金5個、愛知は15連覇
・三菱ケミHD<4188>田辺三菱薬を完全子会社化、ヘルスケア一体に
・豊田合<7282>ドア・窓枠用ゴム部品、中国で増産
・日ユニシス<8056>アルベルトと資本提携、顧客のデジタル変革支援
・AGC<5201>バイオ医薬品の開発・製造受託、米・欧で設備増強
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪準備銀行11月理事会議事要旨
<SF>
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