伸び悩んで反落。前日に業績予想の修正を発表、23年12月期営業利益は従来予想の23.8億円から27.3億円、前期比4.5倍に上方修正。広告宣伝費、販売促進費、人件費など各投資施策予算のうち年内に費消しない費用が積みあがってきたことが利益上振れの主因としている。ただ、第3四半期の段階で今期合の上方修正値も上回っていることで、上方修正にサプライズは乏しく、買い一巡後は出尽くし感が優勢に。
ジャステック<9717>:1442円(-101円)
大幅反落。本日は11月末権利落ち日となっており、配当権利落ちによる処分売りの動きが優勢となっている。同社は11月末の一括配当を行っており、年間配当金は50円を計画。前日終値をベースとした配当利回りは3.2%の水準となる。なお、本日は同社のほか、サムティ、不二越。トーセイなど、11月決算期企業が下落率の上位に多くランクインしている。
サンリオ<8136>:6105円(-320円)
大幅反落。TOBによる自社株買い付け、並びに、CBの発行を発表している。自社株TOBは28日終値と30日終値の低い方の株価から10%低い価格で、最大218万株(発行済み株式の約2.5%)を買い付ける。大株主の一角がTOBに応募するようだ。一方、CBの転換価額は7710円に決定、潜在株の比率は4.82%になる。希薄化は潜在的には高まることになり、売り材料と捉える動きが先行する形に。
SOSEI<4565>:1427円(-107円)
大幅反落。産業革新投資機構傘下のファンドを割当先とする第三者割当増資、公募増資、CB発行で総額約417億円を調達すると発表している。第三者割当増資は686万株、公募増資は海外募集で150万株、株式数は現在よりも10.1%増加する。発行価格は1426円。CBはユーロ円建てで320億円、転換価額は1782円で、潜在株比率は現在の発行済み株式数の19.8%となる。21年に発行したCBの償還資金のほか、戦略的成長投資などの資金に充当。
神戸鋼<5406>:1723円(-57円)
続落。ユーロ円建てCBを発行し、約500億円を調達すると発表している。調達資金は借入金の返済、並びに、鉄鋼事業や電力事業などの脱炭素に向けた投資に充てるもよう。5年債と7年債の2本を出し、発行額はそれぞれ250億円。5年債の転換価額は2456円、7年債は2349.5円と決定している。潜在株式の比率は5.27%となる。転換しにくいスキームとはしているが、潜在的な希薄化をマイナス視する動きが先行へ。
スパイダープラス<4192>:645円(+22円)
大幅に3日ぶり反発。カバレッジアナリストであるみずほ証券エクイティ調査部の中川義裕氏との面談内容の書き起こしを公開している。面談で海外展開の業績貢献時期について「27年までにはARR(年間経常収益)全体の5%の規模になることを目標にしっかりと投資していく予定」などと回答している。また、「通期黒字化の時期は25年12月期目標という点について変更ない」としたことも好感されているようだ。
F-ブレイン<3927>:550円(+45円)
大幅に続伸。14日に開示した24年3月期業績予想の下方修正などを踏まえ、「事業計画及び成長可能性に関する事項」を更新している。従来の目標だった「25年3月期の連結営業利益5億円」を「26年3月期の調整後連結営業利益5億円」に変更した。今期の状況やM&A案件の成立リードタイムを勘案して達成時期を変更した上で、M&Aから発生する償却費用・一時的コスト等を考慮外とする調整後営業利益を新たな業績目標とした。
BUYSELL<7685>:3270円(+260円)
大幅に6日続伸。情報開示の拡充を図るため、月次情報の提供を開始すると発表している。同時に開示した10月の月次情報では、出張訪問買取事業の仕入高(顧客から買取した商品買取額)が前年同月比5%増の7.11億円だった。出張訪問数に占めるリピート比率は約4.2%で、22年平均(2.3%)から向上した。グループ店舗買取事業・その他買取事業の仕入高も36%増の17.18億円と順調に推移している。 <ST>
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