１６日の株式相場見通し＝円安を好感して買い先行

　１６日の東京株式市場は、外部要因を中心とした懸念材料が経過するなかで、売り圧迫要因が薄らぎ下値不安が解消することで、買い優勢の地合いが続きそうだ。日経平均株価は続伸を予想する。前日の米株式市場でＮＹダウ平均株価は５日ぶりに小幅反落となったものの、外国為替市場で円安・ドル安が進行していることから、買いが先行する展開となりそうだ。
　１５日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比３．４１ドル安の１万８０５０．１７ドルと５日ぶり小幅反落。イエレンＦＲＢ（米連邦準備制度理事会）議長が議会証言で、年内の利上げに対して改めて意欲を示したことで、市場に買い手控えムードが広がった。ナスダック総合指数は、同５．９４９ポイント安の５０９８．９４２と５日ぶりに反落した。
　１６日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１２３円９０銭台と、前日に比べて円安・ドル高が進行している。
　日程面では、スマートフォンをプラットフォームとしたＯ２Ｏソリューション「ｐｏｐｉｎｆｏ」の提供するアイリッジ<3917.T>が東証マザーズに新規上場する。このほか、７月の金融経済月報、５月の特定サービス産業動態統計確報に注目。海外では、ＥＣＢ理事会（ドラギ総裁会見）が焦点となる。

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）