<動意株・15日>(大引け)=富士ソSB、JINSHD、串カツ田中など
ジンズホールディングス<3046.T>=急伸し年初来高値を更新。同社は11日取引終了後に、20年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを83億円(前期比11.3%増)としていることや、期末一括配当計画を55円(前期実績比5円増配)としていることが好感されているようだ。売上高は681億円(同10.0%増)を見込む。国内アイウエア事業は引き続き郊外ロードサイドへの出店を加速し、市場規模の大きいシニア層の獲得に向けた取り組みを進める計画。海外アイウエア事業は中国で既存店の着実な増収を推し進めるほか、台湾や香港では店舗出店、米国では収益性の改善を進めるとしている。
串カツ田中ホールディングス<3547.T>=急反発。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年12月~19年8月)連結決算が、売上高74億4300万円(前年同期比36.4%増)、営業利益5億1400万円(同30.0%増)、純利益3億8400万円(同14.5%増)と大幅増益となり、通期計画に対する営業利益の進捗率が87%となったことが好感されている。ロードサイド新業態をはじめ新たに45店舗(直営20店、FC25店)を出店したことに加えて、前期に出店した新店などが牽引した。また、禁煙を実施した営業で減少したサラリーマン層が回復傾向にあることなども寄与した。
アイリッジ<3917.T>=大幅高。企業のO2O支援ビジネスを展開、集客・販促ソリューション「Popinfo」の後継版である「FANSHIP」への引き合い旺盛で6月末時点の利用数は1億5000万ユーザーを突破している。ゆうちょPayへの導入に伴い、成長ドライバーとして一段と期待が高まっている。また、キャッシュレス決済事業は機動的な需要取り込みを狙って子会社設立で対応を強化している。20年3月期は営業利益2億5000万円予想で、前期は変則決算で単純比較できないものの急回復を見込む。
ケミプロ化成<4960.T>=異彩高。18年5月以来約1年5カ月ぶりに300円台を回復した。製紙用薬剤や電子材料大手で、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤におけるトップメーカーとして世界に名を馳せる。また、有機EL材料の開発でも高い評価を確保している。米アップルのiPhone2020年モデルの大幅刷新に加え、直近はサムスン電子の折りたたみ可能なスマートフォン「ギャラクシーフォールド」の日本国内販売が発表されたこともあって、有機EL材料の需要増勢に対する思惑が強まっており、同社の株価を強く刺激する格好となっている。
日本電子材料<6855.T>=上げ足加速。大幅高で5日続伸、前週末に6%を超える上昇で高値引けと強さをみせていたが、きょうも目先筋の利益確定売りを吸収し、一時7%超の上昇で588円まで買われる場面があった。世界的に半導体市況の底入れ期待が高まるなか、検査用プローブカードを手掛ける同社の収益環境に吹く追い風も強い。半導体の微細化ニーズが進むなか、EUV(極端紫外線)など新たな市場も急速に立ち上がっており、そのなか同社は世界4極体制で素早くグローバル需要に対応できる強みを持つことで、21年3月期の業績急回復に期待が高まっている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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