■シルバライフ <9262> 1,704円 (+300円、+21.4%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。シルバーライフ <9262> [東証P]がストップ高。9日午後1時30分ごろに発表した第1四半期(8-10月)単独決算が、売上高30億1500万円(前年同期比12.4%増)、営業利益3億1200万円(同3.1倍)、純利益2億2500万円(同2.4倍)と大幅増益となったことが好感された。21年から続いていた大型投資が22年3月に一段落し、製造・保管能力が大幅に強化されたことから、積極的な販売促進活動を行ったことが奏功。また、これまで外部委託していた冷蔵商材の一部を自社製造に切り替えたことや、工場の稼働率が増加したことも利益改善につながった。なお、23年7月期通期業績予想は、売上高127億円(前期比13.2%増)、営業利益7億円(同24.7%増)、純利益5億5000万円(同36.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■Aiming <3911> 484円 (+66円、+15.8%) 一時ストップ高
Aiming <3911> [東証G]が3日ぶりに急反騰し、後場に一時ストップ高となる前日比80円高の498円をつける場面があった。オンラインゲーム「陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン」(カゲマス)が好調に推移しているうえ、UUUM <3990> [東証G]子会社のLiTMUS、講談社(東京都文京区)と共同開発するスマートフォン向けゲーム「かみながしじま ~輪廻の巫女~」に対する期待感もこのところの株価の支えとなっていた。年末商戦期に差し掛かりゲーム業界全体への投資家の注目度が高まるなかで、Aiming株の先高観が一段と膨らんだようだ。短期資金の受け皿となる形で上伸し、11月16日につけた年初来高値を更新した。
■Eインフィニ <7692> 2,094円 (+244円、+13.2%)
アースインフィニティ <7692> [東証S]が続急騰。9日午後2時台に、23年7月期第1四半期(8-10月)の決算発表にあわせ、通期の業績及び配当予想の上方修正を発表。これが材料視されたようだ。今期の最終損益の見通しは従来の1億5400万円の黒字から3億9600万円の黒字(前期は3億8900万円の赤字)に見直した。電力価格の変動に対するリスクヘッジ策が奏功したほか、代理店の活用による顧客獲得数の増加や、蓄電池・太陽光パネルの好調な販売状況などを業績予想に反映した。年間配当予想も従来の5円から10円(前期は無配)に増額した。
■ステラファ <4888> 561円 (+60円、+12.0%)
ステラファーマ <4888> [東証G]が急反騰。同社はホウ素医薬品の開発を柱とするバイオベンチャーで、業績は研究開発コスト先行で赤字が続いているものの、ホウ素医薬品の海外展開への注力で業容拡大が期待されている。8日取引終了後、新たな製造委託先として米製薬会社Bryllanと医薬品開発製造に関する基本契約を締結したと発表、これを材料視する買いを誘導した。株価は11月以降底値離脱の過程にあるが、テクニカル的には11月下旬以降の株価調整で25日移動平均線との上方カイ離が縮小しており、日柄的にも仕切り直しの買いが入りやすくなっている。
■トレファク <3093> 2,570円 (+193円、+8.1%)
東証プライムの上昇率6位。トレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]が3日続急伸。8日の取引終了後に発表した11月度の月次売上概況(単体)で、既存店売上高は前年同月比9.5%増と15ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温は例年より高く推移したものの、ライトアウターとニットなどの秋冬衣料の販売が堅調だった。また、引き続きブランド品や生活家電、生活雑貨も好調に推移した。なお、全店売上高は同18.8%増だった。
■キューブシス <2335> 1,085円 (+78円、+7.8%)
東証プライムの上昇率8位。キューブシステム <2335> [東証P]が急反発。11月下旬に1060円の戻り高値をつけた後、12月初旬にかけて調整色を強めたが、9日はマドを開けての急反発で動きを一変させた。8日取引終了後に野村総合研究所 <4307> [東証P]と資本・業務提携を行うことを発表し、これが株価を強く刺激する材料となった。野村総研を割当先とする125万株の第三者割当増資と38万株の自己株処分を実施(発行価格は1010円)する。これに伴い野村総研は筆頭株主となる予定で、株価も先高期待が高まっている。
■ガイアックス <3775> 534円 (+33円、+6.6%)
ガイアックス <3775> [名証N]が続急伸。8日の取引終了後、22年12月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年12月末時点で10単元(1000株)以上を保有する株主に対して、株主専用の特設サイトで食品や電化製品、体験ギフトなど5000種類以上の商品と交換できる優待ポイントを保有株数に応じて1万~5万ポイント贈呈するとしている。
■Bガレージ <3180> 3,025円 (+181円、+6.4%)
ビューティガレージ <3180> [東証P]が急反発。8日取引終了後、23年4月期第2四半期累計(5-10月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比10.2%増の126億4400万円、最終利益は同7.8%増の3億4800万円だった。会社側の計画を下振れて着地したものの、決算発表前に同社株は軟調に推移していたこともあって、悪材料出尽くしと受け止めた買いが入ったようだ。国内外の理美容室などに向けた通販サイトを運営する物販事業では、円安や原材料・輸送費の高騰による原価率の悪化という課題に直面しながらも、価格転嫁や販管費の圧縮などに注力し増収増益となった。23年4月期の通期の業績予想は据え置いた。
■コーセーRE <3246> 747円 (+42円、+6.0%)
コーセーアールイー <3246> [東証S]が続急伸し年初来高値を更新。8日の取引終了後、23年1月期の連結業績予想について、売上高を102億円から109億3900万円(前期比3.1%減)へ、営業利益を12億円から15億8600万円(同38.9%増)へ、純利益を9億6800万円から12億1500万円(同38.1%増)へ上方修正したことが好感された。ファミリーマンション及び資産運用型マンションの販売が順調だったことに加えて、販売費の抑制が寄与した。なお、同時に発表した第3四半期累計(2-10月)決算は、売上高53億9600万円(前年同期比39.5%減)、営業利益6億6500万円(同25.9%減)、純利益5億7500万円(同16.5%減)だった。
■東電HD <9501> 516円 (+27円、+5.5%)
東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が急反発した。電力大手の送配電会社など各社が、電力小売事業者から送配電網の利用料として徴収する「託送料金」の引き上げ計画を申請したと報じられている。これを受け、電力大手の業績の押し上げ効果を期待した買いが集まったようだ。東証の業種別指数の電気・ガスは上昇率トップとなり、東北電力 <9506> [東証P]や関西電力 <9503> [東証P]、中部電力 <9502> [東証P]など電力株が軒並み高となった。報道によると、計画がそのまま認められた場合、新電力を含めた家庭の電気料金の上昇につながるという。
■RSテクノ <3445> 9,110円 (+470円、+5.4%)
RS Technologies <3445> [東証P]が3日ぶりに急反発。8日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を450億円から503億円(前期比45.3%増)へ、営業利益を105億円から130億円(同89.1%増)へ、純利益を62億円から75億円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を25円から35円へ引き上げたことが好感された。各セグメントとも想定を上回る需要が見込まれることが要因としている。また、配当予想では、業績好調を受けて普通配当を5円増額するとともに、中国子会社の上場を記念して記念配当5円を実施する。
■イマジカG <6879> 730円 (+37円、+5.3%)
IMAGICA GROUP <6879> [東証P]が急反発。8日の取引終了後、日本電信電話 <9432> [東証P]とIOWN時代のリアル・サイバー融合空間の表現・演出技法に関する総合的な共同検討に着手したと発表したことが好感された。IOWNとは、NTTグループが提唱するネットワークだけでなく端末処理まで光化した次世代のネットワーク構想。今回の共同検討では、イマジカGのクリエイティブとテクノロジーとNTTの映像音声・3次元空間情報・感性情報などの処理に関する先進技術を掛け合わせることで、リアル・サイバー融合型の新たなコミュニケーションの創造やICTによるエンタメコンテンツの高付加価値化などを検討するとしている。
■セック <3741> 2,629円 (+120円、+4.8%)
セック <3741> [東証P]が大幅反発。ZOZO <3092> [東証P]創業者の前澤友作氏が9日、自身のツイッターで、米宇宙開発企業スペースXの宇宙船による月旅行に関し、クルーが決定したと表明した。セックは小惑星探査機「はやぶさ2」搭載のソフトウェアを受託開発した経緯がある。今回の前澤氏の発表を手掛かりに、宇宙開発関連銘柄の一角を物色する動きがあり、衛星通信関連のシステム設計などを手掛ける理経 <8226> [東証S]、ファンドを通じスペースXに出資したアステリア <3853> [東証P]などが堅調に推移した。
■東芝 <6502> 4,553円 (+192円、+4.4%)
東芝 <6502> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発した。再建策を巡り優先交渉権を持つ日本産業パートナーズ(JIP)が、東芝の非公開化に必要な融資の確保に向けて前進していると一部で報じられ、これが株価の支援材料となったようだ。報道では、JIPと金融機関との間の協議において、交渉が進展するにつれ疑念が解消されつつあるなどと指摘。各行の負担割合などの調整が残るなか、複数の外資プライベートエクイティファンドも資金を出す意欲をみせていると伝えている。
※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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