■トーホー <8142> 1,494円 (+154円、+11.5%)
東証プライムの上昇率トップ。トーホー <8142> [東証P]が急反騰。5日の取引終了後、23年1月期の連結業績予想について、売上高を2010億円から2070億円(前期比9.8%増)へ、営業利益を12億円から21億円(前期4億4600万円の赤字)へ、純利益を4億円から9億円(前期比2.7倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各5円の年10円としていた配当予想を中間・期末各10円の年20円に引き上げたことが好感された。第1四半期において、業務用食品卸売事業を中心に想定を上回る業況の改善が進んでいることが要因としている。
■日本ハウス <1873> 452円 (+38円、+9.2%)
東証プライムの上昇率2位。日本ハウスホールディングス <1873> [東証P]が5日ぶりに急反発。同社は在来工法による木造注文住宅の大手だが、足もとの業績は極めて好調に推移している。5日取引終了後に22年10月期第3四半期決算を発表、売上高は前年同期比18%増の281億500万円、営業利益は同3.4倍の5億3500万円と急拡大した。コロナ禍の影響が一巡し、注文住宅の受注回復などが収益を押し上げる形となった。これを受けて、上値を見込んだ投資資金の買いを呼び込んだ。
■PHCHD <6523> 1,691円 (+134円、+8.6%)
東証プライムの上昇率3位。PHCホールディングス <6523> [東証P]が4日ぶりに急反発。傘下のPHCは5日、調剤薬局における売上データの収集・集計の自動化を支援する「digicare(デジケア)アナリティクス」を正式ローンチしたと発表しており、これが材料視されたようだ。この製品は、売上情報をクラウド上で管理できる薬局経営支援ツール。薬剤師と薬局経営者の業務プロセスを改善し、対人業務の時間確保を支援することで、調剤業務の質を向上することができるという。
■FFRI <3692> 1,172円 (+64円、+5.8%)
FFRIセキュリティ <3692> [東証G]が続急伸、前日5日に続き投資マネーが流入した。国家的軍事案件としてサイバー防衛分野に岸田政権は政策的な後押しを強めているが、主眼となるのは近年急増かつ巧妙化している標的型攻撃への対応であり、同社は同分野に特化した実力が改めて注目されたもようだ。世界トップレベルのセキュリティーエンジニアを擁し、自社で純国産の標的型攻撃対応ソフトを開発。特に「先読み防御」技術で優位性を追求した次世代エンドポイントセキュリティー「ヤライ」に評価が高い。
■Aiming <3911> 311円 (+15円、+5.1%)
Aiming <3911> [東証G]が急反発。6日午前11時30分ごろ、UUUM <3990> [東証G]グループ会社のLiTMUSと、オンラインマルチ対戦ゲーム「脱獄ごっこ」をリニューアルした「脱獄ごっこPRO」の共同開発を進め、22年冬のサービス開始を予定していると発表しており、これが好感された。「脱獄ごっこPRO」は、19年6月に配信を開始し累計1000万ダウンロードを突破した、「人狼ゲーム」と「脱出ゲーム」を組み合わせた非対称対戦型のスマートフォン向けオンラインマルチプレイゲーム「脱獄ごっこ」をリニューアルしたゲーム。新たな機能として大勢でコミュニティーを作ることのできる「クラン」や配信がより盛り上がる「実況モード」などを取り入れつつ、キャラクターや対戦ステージも一新しているという。また、配信開始に先立ち、6日に事前登録の受け付けを開始している。
■デコルテHD <7372> 1,062円 (+49円、+4.8%)
デコルテ・ホールディングス <7372> [東証G]が大幅続伸。5日の取引終了後に発表した8月度の月次業績(速報値)で、フォトウェディングサービスの既存店売上高は前年同月比8.0%増と8ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。既存店単価が同29.5%増と上昇したことが寄与した。なお、全社売上高は同19.5%増だった。
■セーフィー <4375> 581円 (+25円、+4.5%)
セーフィー <4375> [東証G]が大幅続伸。6日、クラウドカメラの無線LAN接続を容易にし、現場全体を隅々まで見える化するメッシュWi-Fiルーターを活用したネットワーク構築サービスの提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。同サービスは、メッシュWi-Fiルーターを活用することにより、配線工事不要で設置も簡単、レイアウト変更に合わせ自由に位置を変更できるのが特徴。これにより、これまでネットワーク構築に課題を抱えていた企業やネットワークカメラを設置することが困難だった現場でも、クラウド録画サービス「Safie」を活用し遠隔管理による業務推進が可能になるとしている。
■力の源HD <3561> 706円 (+29円、+4.3%)
力の源ホールディングス <3561> [東証P]が大幅高で6日続伸。5日の取引終了後に発表した8月度の月次業績動向速報で、既存店売上高が前年同月比24.8%増と5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年8月は29都府県において緊急事態宣言及びまん延防止措置が発出されており、それに伴い営業時間を短縮していたが、今年8月は営業規制がなくなったことが寄与した。
■コックス <9876> 150円 (+6円、+4.2%)
コックス <9876> [東証S]が大幅高で3日続伸。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比45.0%増となり、6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。新型コロナウイルス感染症第7波により新規感染者が増加したものの、お盆期間を含め行動制限がなく、客数減少の影響が少なかったことが寄与した。商品別では、猛暑が続いたこともあり夏物が売り上げを伸ばし、メンズではリネンシャツ、ハーフパンツ、ショートパンツが、またレディスではデザインカットソー、ワイドパンツが好調に推移した。
■ABCマート <2670> 5,950円 (+210円、+3.7%)
エービーシー・マート <2670> [東証P]が大幅高で3日続伸。5日の取引終了後に発表した8月度概況で、既存店売上高が前年同月比16.0%増と6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。8月は前年に比べて日曜日が1日少ない曜日回りだったが、3年ぶりの行動規制のないお盆休みの影響もあり、地方の観光地や都心部の人出が増加したことが寄与した。また、商品別では特にアパレルとサンダルが好調だった。なお、全店売上高は同18.1%増だった。
■阪和興 <8078> 3,605円 (+90円、+2.6%)
阪和興業 <8078> [東証P]が3日続伸。3月4日につけた3600円を上回り年初来高値を更新した。6日、ホンダ <7267> [東証P]との間で電動車バッテリー用レアメタルの安定調達に向けて戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表しており、これが好感されたようだ。電気自動車(EV)化による電池需要の急増に伴い、より困難な状況になると予想される電池原料の確保を図る狙い。会社側では、このパートナーシップを通じて電池原料分野における保有権益や既存・新規サプライヤーが生産するレアメタルの長期安定調達を確固たるものにするとしている。
■サイゼリヤ <7581> 2,523円 (+57円、+2.3%)
サイゼリヤ <7581> が4日ぶりに反発。5日の取引終了後に発表した8月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比38.4%増となり、10ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。土日祝日の日数が前年よりも1日少なかったものの、客数、客単価ともに順調に増加した。なお、全店売上高は同38.0%増だった。
■ALサービス <3085> 2,068円 (+43円、+2.1%)
アークランドサービスホールディングス <3085> [東証P]が4日ぶりに反発。同社は5日取引終了後、8月度の月次売上高(速報値)を公表。「かつや」の既存店売上高は前年同月比19.2%増となり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客単価が同1.2%上昇と5ヵ月ぶりにプラスとなったほか、客数が同17.7%増と順調に推移していることが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同15.4%増だった。
■ワールド <3612> 1,384円 (+27円、+2.0%)
ワールド <3612> [東証P]が反発。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比20.1%増となり、6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日数が1日少なかったものの、中旬以降には3年ぶりに行動制限のなかったお盆を境に秋物商品で盛り返したことなどが寄与した。アイテム別では、秋カラーのカットソーで袖丈が半袖から7分袖と幅広く動いたほか、チェック柄やジオメ柄など柄物のブラウスやパンツの動向が活発で、雑貨では通勤・通学用の弁当需要の保冷バッグなどが好調だった。なお、国内小売売上高は同30.2%増だった。
■オプティム <3694> 876円 (+15円、+1.7%)
オプティム <3694> [東証P]が続伸。5日の取引終了後、“モノの管理を空気に変える”物品管理クラウドサービス「OPTiM Asset」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。同サービスは、MDM(モバイルデバイス管理)で高シェアを誇る「Optimal Biz」で培ったIT機器管理技術を活用して開発。これまで同社では「Optimal Biz」とクラウド機器管理サービス「OPTiM IoT」でオンライン物品の管理を効率化してきたが、オフライン物品の管理もできる新サービスにより、全てのモノの管理を空気に変えるとしている。
■日本製鉄 <5401> 2,251.5円 (+35.5円、+1.6%)
日本製鉄 <5401> [東証P]が続伸、8月5日にマド開け大陽線を示現し、その後は順調に下値を切り上げる動きをみせてきた。サプライチェーン問題による自動車減産の影響も下期に巻き返しが期待されるほか、車用鋼材の値上げでトヨタ自動車 <7203> [東証P]と合意が報じられるなど、利益採算向上に対する期待が株価上昇を後押しした。時価予想PERは3倍台、PBRは0.5倍台という超割安圏にあるほか、配当利回りが前期実績ベースで7%を超えており、インカムゲイン狙いの買いも誘導したようだ。
■東海カ <5301> 1,014円 (+15円、+1.5%)
東海カーボン <5301> [東証P]が5日ぶりに反発。タイの連結子会社が現工場を移転し新工場を建設すると発表しており、これが好材料視された。現工場の敷地は創業当初からの長期リース契約によるものだったが、自社所有の土地を確保し移転することでサステナブルな供給体制の確立を図り、タイで自動車用タイヤなどゴム製品の補強材として使われるカーボンブラックの需要増に対応する。新工場の建設額は約346億円で、25年4月に竣工する予定。なお、同件が22年12月期業績に与える影響は軽微としている。
■朝日インテク <7747> 2,408円 (+35円、+1.5%)
朝日インテック <7747> [東証P]が4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で、投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を3100円から3300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、高い製品競争力により海外成長が続くことを評価。米国におけるPTCAガイドワイヤーのシェア伸び悩み、中国における入札価格下落影響など事業環境に不透明感は生じているが、同社は既に対策を講じていると指摘している。また、販管費や研究開発費を環境変化に応じてコントロールし、収益性や投資効率を重視する方針へ変化するなど、中期計画の目標達成には安心感があるとしている。為替前提の円安修正、米国ガイドワイヤーシェアや設備投資予想を見直したことで、23年6月期の営業利益予想を177億円から191億円へ、24年6月期を同214億円から217億円へ引き上げている。
■丸和運機関 <9090> 1,539円 (+20円、+1.3%)
丸和運輸機関 <9090> [東証P]が4日ぶりに反発。6日付の日本経済新聞朝刊で「米アマゾン・ドット・コムが日本で処方薬販売への参入を検討していることが分かった」と報じられたことを受けて、アマゾン向け配送を受託し、医薬物流に強みを持つ同社に思惑的な買いが向かったようだ。記事によると、アマゾン・ドット・コム
■ハイデ日高 <7611> 1,990円 (+24円、+1.2%)
ハイデイ日高 <7611> [東証P]が4日ぶりに反発。5日の取引終了後に発表した8月度の売上速報で、既存店売上高が前年同月比71.4%の大幅増収となり、9ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同44.1%増と大きく伸長したことが牽引したほか、客単価も同19.0%増となった。なお、全店売上高は同81.4%増だった。
※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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