<マーケットアイ> 日経平均入れ替え迫る、〝候補銘柄〟を探る(2)
三菱製紙は、市場流動性の不足により除外される可能性が指摘されている。
一方、任天堂は採用銘柄が不足した消費セクターにあることもプラスで新規採用されるとの見方がある。
日経平均採用銘柄は、売買代金と価格安定性による市場流動性を測定して見直されるが、さらに日経36業種分類を6セクター(技術、金融、消費、素材、資本財・その他、運輸・公共)に分け、各セクターの採用銘柄の過不足も考慮されている。
ただ、大和証券では「任天堂は額面換算株価(1万2000円前後)が高く採用時の影響が大きく、現状では採用され難い」と指摘。同証券では、日本取引所グループ<8697.T>を有力候補としており、予備の採用候補として三菱ガス化学<4182.T>、積水化学<4204.T>を挙げた。除外候補は、やはり三菱製紙としている。
また、市場には日東電工<6988.T>を新規採用候補として挙げる声もある。ただ、同社株に対しては任天堂と同様に高株価で採用時の影響を懸念する見方がある。
旧大証主力銘柄で日経平均に採用されていない高流動性銘柄には、村田製作所<6981.T>や日本電産<6594.T>などがあるが、両銘柄とも採用銘柄数が多い技術セクターにあり、今回の新規採用候補に挙げる声は少ない。
関心が高まる今年の日経平均定期入れ替えだが、特に任天堂の日経平均採用があるかが焦点となりそうだ。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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