■ウイルコHD <7831> 159円 (+27円、+20.5%)
ウイルコホールディングス <7831> [東証S]が急反騰。25日の取引終了後、23年10月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことが好感された。毎年10月31日時点で10単元(1000株)以上を保有する株主に対して、一律で7000円相当の子会社製品(化粧品)などを贈呈する。
■テセック <6337> 3,350円 (+502円、+17.6%) ストップ高
テセック <6337> [東証S]がストップ高。半導体選別装置(ハンドラ)や個別半導体用の測定装置などを手掛け、同分野での商品競争力は世界でも屈指。生成AI市場の拡大を背景とした新たな半導体設備投資需要やパワー半導体向けの旺盛な生産増強ニーズを取り込み、足もとの業績は絶好調に推移している。25日取引終了後に発表した23年4-6月期決算は営業利益が前年同期比71%増の5億1700万円と急拡大した。これを評価する形で投資資金が攻勢をかけたようだ。
■カーチスHD <7602> 227円 (+34円、+17.6%)
カーチスホールディングス <7602> [東証S]が急反騰。中古車買い取り・販売大手ビッグモーター(東京都港区)による保険金の不正請求問題が連日メディアで大きく報じられている。業界大手の失速で顧客が流れてくるとの思惑から、株式市場では中古車関連株への関心が高まっており、26日は中古車買い取り大手のカーチスHDが物色のターゲットになったようだ。このほか、中古車買い取り店「アップル」を運営するアップルインターナショナル <2788> [東証S]も高かった。
■ソースネクス <4344> 218円 (+26円、+13.5%)
東証プライムの上昇率トップ。ソースネクスト <4344> [東証P]が急騰。25日の取引終了後、子会社ポケトークがソフトバンク <9434> [東証P]との間で「ポケトーク」の展開に関する包括的業務提携契約を締結したと発表。これが買い材料視された。国内市場の法人向け販売や海外展開の強化を図る。また、ソフトバンクが日本を含む19ヵ国・地域で独占販売権を持つ独1NCE(ワンス)社のIoT回線をポケトークに採用し、快適な通信環境の提供を目指す。
■OBC <4733> 5,830円 (+470円、+8.8%)
東証プライムの上昇率3位。オービックビジネスコンサルタント <4733> [東証P]が続急伸。25日場中に発表した4-6月期(第1四半期)決算の内容が好感され、同社株は同日買われたが、26日も引き続き買いを集めた。株価は6月12日高値(5560円)を上回り年初来高値を更新した。4-6月期の売上高は前年同期比9.6%増の91億4400万円、営業利益は同1.8%増の37億4100万円だった。クラウドサービス売り上げや指導料売り上げの好調が寄与した。通期の増収増益見通しは据え置いた。
■富士紡HD <3104> 3,675円 (+280円、+8.3%)
東証プライムの上昇率4位。富士紡ホールディングス <3104> [東証P]が4日続急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は25日、同社株のレーティングを新規「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は4200円とした。研磨材部門で手掛けるシリコンウエハー及びCMP(化学的機械研磨)、炭化ケイ素(SiC)向け研磨材の中長期的な需要拡大に伴う成長を考慮している。23年3月期の液晶とHDD用研磨材の売上高比率は推定で16%にとどまる一方、半導体関連比率は70~80%まで高まっており、半導体市場が底入れから反転に向かう25年3月期は増益に転じるとみている。同証券では24年3月期の連結営業利益は前期比38.4%減の30億円(会社予想29億5000万円)の見込みだが、25年3月期の同利益は45億円となると予想している。
■三菱紙 <3864> 619円 (+38円、+6.5%)
東証プライムの上昇率8位。三菱製紙 <3864> [東証P]が3日続急伸したほか、王子ホールディングス <3861> [東証P]、日本製紙 <3863> [東証P]も頑強な値動きを示すなど、軟調地合いのなかで製紙セクターの株価の強さが目立った。業種別騰落では「紙・パルプ」は33業種中、値上がり率首位となった。全般は国内企業の決算発表が今週末から本格化するなか、目先はやや買い手控えムードが漂う。そのなか、低PBR銘柄は下値リスクが乏しいとの見方から投資資金がシフトされやすく、PBRが1倍を大きく下回る銘柄が多い紙パ株が相対的に強さを発揮している。また、ファンダメンタルズ面でも強みを持つ。国内でもインフレ傾向が強まるなか、製品価格の値上げで利益採算をキープしている紙パ株の優位性が意識されたようだ。
■Tホライゾン <6629> 590円 (+35円、+6.3%)
テクノホライゾン <6629> [東証S]が急反発。25日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。経常損益は9400万円の黒字(前年同期は3億5200万円の赤字)と、経常黒字に転じたことが株価の支援材料となった。売上高は前年同期比37.6%増の107億6800万円と大幅な増収。営業損益は2億6900万円の赤字(前年同期は5億3700万円の赤字)と、赤字幅は縮小した。主力の教育市場向けは、第1四半期が国内は入学時期に重なるため電子黒板などの販売は低調となる。半面、ドライブレコーダーなど業務用車載機器は、半導体調達難の影響が和らぎ出荷が進展。シンガポールやマレーシアで展開するサイバーセキュリティー事業は、企業や政府関連施設の需要が拡大した。ロボティクス事業は前期は非連結子会社だった企業の連結化の影響があって、増収・営業損益は黒字化。為替差益の計上も全体の利益の底上げに寄与した。
■エニマインド <5027> 1,340円 (+77円、+6.1%)
AnyMind Group <5027> [東証G]が7日ぶり急反発。同社は25日、ECマネジメントプラットフォーム「AnyX」で、EC業務の効率化を実現する新機能「ワークフロー」の提供を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。この機能の活用により、LINE公式アカウントの友だち追加や商品購買を手掛かりとしたメッセージ及びクーポンの自動配信、LINE上での購買完了や配送完了のメッセージ送信、顧客のステータスにあわせた効率的なCRM(顧客管理)施策の実施などが可能になるという。
■クワザワHD <8104> 576円 (+26円、+4.7%)
クワザワホールディングス <8104> [東証S]が大幅高で4日続伸。北海道を地盤とする建材(コンクリート二次製品)商社で建設工事も手掛ける。TSMC・ソニー連合による熊本工場建設では、地域経済活性化に大きな貢献がみこまれているが、北海道でも日の丸半導体新会社のラピダスが国策支援のもと千歳市で最先端半導体工場の建設を行うことが決まっており、地の利を有する同社に商機が巡っている。PBR0.6倍前後と指標面でも割安で、テーマ性と水準訂正期待から投資資金が改めて攻勢をかけたようだ。
■ブランジスタ <6176> 800円 (+28円、+3.6%)
ブランジスタ <6176> [東証G]が大幅反発。25日の取引終了後、23年9月期の連結業績予想について、売上高を41億円から45億円(前期比33.9%増)へ、営業利益を4億円から6億円(同2.4倍)へ、純利益を2億5000万円から4億円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感された。22年10月から子会社ブランジスタエールが提供しているタレントを起用した企業プロモーション支援プロジェクト「ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)」が好調に推移していることが要因としている。
■ミナトHD <6862> 577円 (+19円、+3.4%)
ミナトホールディングス <6862> [東証S]が大幅高で3日続伸。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を20万株(発行済み株数の2.68%)、または1億4000万円としており、取得期間は7月25日から12月30日まで。株主への利益還元やM&Aにおける活用、同社及び同社子会社の取締役に対して交付する譲渡制限付株式への充当など、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることなどを目的としている。
■サイバー <4751> 1,034.5円 (+24円、+2.4%)
サイバーエージェント <4751> [東証P]が反発。SBI証券が25日、サイバーに関して目標株価1150円で新規カバレッジを開始した。投資判断は「中立」とした。インターネットテレビ「ABEMA」は、2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の無料生中継が視聴者や広告主の取引社数の拡大に寄与し、収益基盤が一段と強固になったと指摘。競輪・オートレースのインターネット投票サービス「WINTICKET」と広告事業の拡大も予想する。SBI証券はサイバーの24年9月期営業利益が537億9700万円になると予想する。
■大塚HD <4578> 5,335円 (+90円、+1.7%)
大塚ホールディングス <4578> [東証P]が反発。25日の取引終了後、第2四半期累計(1-6月)連結業績について、売上高が従来予想の8670億円から9475億円(前年同期比16.4%増)へ、営業利益が915億円から1305億円(同94.4%増)へ、純利益が680億円から1025億円(同46.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。すべての事業セグメントが堅調に推移しており、なかでも医療関連事業における持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」、抗精神病薬「レキサルティ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」のグローバル4製品が堅調に推移。また、導出品に対するロイヤリティー・マイルストーンやニュートラシューティカルズ関連事業の「ネイチャーメイド」の売り上げも伸長し業績を牽引した。
■三益半導 <8155> 2,960円 (+45円、+1.5%)
三益半導体工業 <8155> [東証P]が反発。25日の取引終了後、300ミリシリコンウエハーの新工場を建設すると発表しており、好材料視された。現工場の隣接地に新工場棟建設用の土地を770億円で取得。来月にも着工する予定で、25年7月の竣工を予定している。なお、24年5月期業績への影響はないとしている。
■オイシックス <3182> 2,332円 (+34円、+1.5%)
オイシックス・ラ・大地 <3182> [東証P]が4日続伸。26日付の日本経済新聞朝刊で、「保育園の給食事業に本格参入する」と報じられたことが好材料視されたようだ。記事によると、カット済みの食材とレシピをセットにしたミールキットに仕上げて販売するという。また、当初は関東と関西の施設を中心に販売し、27年までに100億円の売上高を目指すとあることから、業績への貢献が期待されたようだ。
■オービック <4684> 23,255円 (+270円、+1.2%)
オービック <4684> [東証P]が反発。独立系のシステムインテグレータで ERPソフトに強みを持ち、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を開拓している。25日取引終了後に発表した23年4-6月期決算は営業利益が前年同期比16%増の174億3000万円と2ケタ成長を達成した。主力のERPソフトである「オービック7」が好調で収益を押し上げた。24年3月期通期の営業利益は前期比12%増の700億円を予想しているが、足もとの企業DX案件は豊富で、業績上振れの可能性も指摘されている。
■インテM <7072> 1,660円 (+18円、+1.1%)
インティメート・マージャー <7072> [東証G]が反発。26日、GMOリサーチ(東京都渋谷区)と新たなターゲティング広告サービス「ポストCookieアンケートプロモーション」を共同開発し、提供を開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。インターネット広告における効果測定において、これまで活用されていた「サードパーティー・クッキー」に代わる対策が急務となるなか、GMOリサーチの消費者パネル「Japan Cloud Panel」と、インテMのデータ活用プラットフォーム「IM-DMP」のオーディエンスデータを連携。クッキー規制下においても効果測定の精度向上や分析ソースの多様化につなげる。更に、ウェブ広告とアンケートの特徴を組み合わせたターゲティング広告サービスをラインアップに加え、顧客の広告効果の改善などにつなげる。
■ソシオネクス <6526> 15,670円 (+150円、+1.0%)
ソシオネクスト <6526> [東証P]が3日続伸。前日25日終値近辺で強弱観を対立させたが、下値では押し目買いニーズが強いようだ。ソシオネクスは資産運用世界最大手の米キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが保有株比率6.13%の大株主に浮上しており、株価刺激材料となった。また、アドバンテスト <6857> [東証P]も生成AI市場の急拡大を背景に画像処理半導体(GPU)向けテスターの需要が旺盛で、業績成長期待が高まっている。同社は26日4-6月期決算発表を控えており、この内容にマーケットの関心が高い。
※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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