シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。昨日の日経平均株価は自律反発のなかで35000円を回復した。ただし、米国では前日のリバウンド部分を帳消しにしているほか、日経225先物はナイトセッションで日中の上昇部分を打ち消しており、本日もボラティリティの大きい神経質な相場展開になりそうだ。指数の価格変動が大きく、昨日の日経平均株価は414円高であるが、日中値幅は2000円を超えていた。
価格変動が大きく先物主導で大きく振らされやすい面もあるため、押し目待ち狙いの買いも手控えさせやすい。そのため、目先的には明確な底入れを確認する必要がありそうだ。日経平均株価のボリンジャーバンドの-2σは34050円辺りで推移しているため、同水準に接近する局面においては、いったん押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。反対に同水準を割り込んでくるようだと、下へのバイアスが強まる可能性があるだろう。
また、米国ではエヌビディアが5%の下落となった。直近で割り込んだ75日線が抵抗線として意識されやすく、ハイテク株の手掛けづらさにつながりそうである。東京市場においては、昨夕決算を発表したレーザーテック<6920>がアク抜けの動きをみせてくるようだと、ややセンチメント改善につながる可能性がある。そのほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすく、昨夕決算を発表したところでは、楽天銀行<5838>、デクセリアルズ<4980>、日本紙<3863>、クボタ<6326>、住友鉱<5713>、三菱マ<5711>、ふくおか<8354>、THK<6481>、ニッパツ<5991>、日触媒<4114>辺りが注目される。
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