■米半導体株高の流れを引き継ぐ
■電通グループ、23/12下方修正 営業利益1265億円←1543億円
■前場の注目材料:アイシン、米に電動ユニット新ライン、280億円投資、月産3万台
■米半導体株高の流れを引き継ぐ
15日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。14日の米国市場はNYダウが26ドル高、ナスダックは143ポイント高だった。中国の住宅市場を巡る混乱が世界経済の成長リスクになるとの投資家の不安が浮上したほか、米長期金利の上昇も相場の重荷となった。しかし、今週予定されている主要小売り企業の決算発表を控え、下値も限定的。また、エヌビディアが7%を超える上昇となるなど、半導体株に買い戻しの動きが強まったことから、上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比205円高の32295円。円相場は1ドル145円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32070円まで売られる場面も見られたが、その後は引けにかけて買い戻されており、ナイトセッションの高値圏で終えていた。エヌビディアなど半導体株が買い戻された流れを引き継ぐ格好から、足もとで弱い値動きが目立っていた値がさハイテク株の自律反発が意識されやすく、日経平均をけん引する格好になりそうだ。
また、昨日の日経平均は25日線に上値を抑えられる格好から下落幅を広げ、一時32031.54円まで下げ幅を広げる場面が見られた。ただし、8月のSQ値を割り込まなかったことから32000円接近での押し目買い意欲の強さは意識されやすいだろう。買い一巡後はアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>などの動向を睨み流れの相場展開になりそうだが、戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛け的な動きを見せてくる可能性もあるため、積極的には手掛けづらいところではある。
ただし、決算発表が一巡したこともあり、米半導体株上昇に対するインパクトは出やすいだろう。買い一巡後に戻り売りに押される局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。また、昨日も好決算銘柄へは値幅取り狙いの資金が集中していた。昨日引け後の決算では荏原製<6361>、日機装<6376>、ユビAI<3858>、ジョイフル<9942>、ウェルネット<2428>、エスケーエレク<6677>、ハークスレイ<7561>、マルシェ<7524>、ニレコ<6863>、コメ兵HD<2780>などが注目されそうだ。また、ブリッジ<7039>が14%を超える急落となったが、流動性の低い銘柄などは決算に対して過剰に反応を見せているため、修正リバウンドを見極めたいところであろう。
■電通グループ、23/12下方修正 営業利益1265億円←1543億円
電通グループ<4324>は2023年12月期業績予想の修正を発表。営業利益は1543億円から1265億円に下方修正した。顧客企業の投資抑制に加え、新型コロナウイルス禍からの回復や物価上昇で交際費などの経費が膨らんだ。また、子会社の賞与引当金方法の変更などで販売管理費も増える。前年同期に多額の固定資産売却益を計上していた反動なども響く。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(35307.63、+26.23)
・1ドル=145.40-50円
・ナスダック総合指数は上昇(13788.33、+143.48)
・シカゴ日経先物は上昇(32295、大阪比+205)
・SOX指数は上昇(3615.45、+100.90)
・VIX指数は低下(14.82、-0.02)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・アイシン<7259>米に電動ユニット新ライン、280億円投資、月産3万台
・新東工業<6339>フランスの表面処理会社を買収、408億円で全株取得
・エクサウィザーズ<4259>生成AIサービス新会社を設立へ
・ソフトバンクG<9984>英アーム株取得協議、傘下ファンドと
・石油資源開発<1662>自社内に太陽光設備、グループへ再生エネ電力供給
・東京ガス<9531>グループ会社のケミカル、日本金属に排水処理技術提供
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4-6月期GDP1次速報(前期比年率予想+2.9%、1-3月期:+2.7%)
<海外>
・11:00 中・7月鉱工業生産(前年比予想:+4.3%、6月:+4.4%)
・11:00 中・7月小売売上高(前年比予想:+4.0%、6月:+3.1%) <ST>
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