アスタリスク <6522> [東証M]がストップ高。24日の取引終了後、同社が開発し、現在はNIP(滋賀県守山市)が保有するRFIDを活用したセルフレジ に関する一連の特許について、同特許を巡り係争中だったファーストリテイリング <9983> とNIPとの間で和解が成立したと発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。この和解では、ファストリは現在NIPが保有する特許が有効に存在していることを尊重し、アスタリスクとNIPは同特許出願が公開される以前からファストリがRFIDを活用したセルフレジを独自に開発し使用していたものであると確認するという。ファストリは今後もユニクロやジーユー店舗において同セルフレジを展開し、アスタリスクとNIPもこれまで通り特許品としての販売やサービス提供を継続していくとしている。
■イメージ情報 <3803> 492円 (+80円、+19.4%) ストップ高
イメージ情報開発 <3803> [JQG]がストップ高。前週末24日の取引終了後、在日外国人向け金融サービスプラットフォームを提供する3PLATZ(東京都中央区)と業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。提携により共同でプロジェクトチームを発足し、3PLATZの新規サービス及びフィンテックプラットフォームシステムの共同研究開発や、3PLATZの提供するサービスにおけるイメージ情報クラウドサービスの利用などを検討するという。なお、同件による22年3月期業績への影響は軽微としている。
■三井金エンジ <1737> 1,064円 (+150円、+16.4%) ストップ高
三井金属エンジニアリング <1737> [東証2]がストップ高。三井金属 <5706> が前週末24日の取引終了後、子会社である同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1320円にサヤ寄せする格好となった。三井金は現在、MESCO株式の63.42%を所有しているが、完全子会社化による一体運営による新たな事業機会の創出や経営資源・ノウハウの共有などを図るのが狙い。買付予定数は467万1975株(下限41万4600株、上限設定なし)で、買付期間は21年12月27日から22年2月14日まで。TOB成立後、MESCOは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、12月24日付でMESCO株式を監理銘柄(確認中)に指定している。
■アトラG <6029> 333円 (+46円、+16.0%) 一時ストップ高
東証1部の上昇率トップ。アトラグループ <6029> が続急騰。同社は鍼灸接骨院を独自の開発支援システムを活用してフランチャイズ展開する。加盟院の増加基調が継続しており、21年12月期は小幅ながら営業黒字転換が予想され、22年12月期も増収効果を反映し利益成長が期待できる。24日取引終了後、伊藤忠商事 <8001> とオンライントレーニング用デバイス「Fitness Mirror」の業務委託契約を締結したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。伊藤忠が代理店となるほか、伊藤忠が拡販を進めるAIサービスをFitness Mirrorに搭載することで業容拡大効果を見込む。
■タムラ <6768> 738円 (+100円、+15.7%) ストップ高
東証1部の上昇率2位。タムラ製作所 <6768> がストップ高。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は24日、「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」で酸化ガリウムショットキーバリアダイオードの製品化開発に取り組むノベルクリスタルテクノロジー(埼玉県狭山市)が、アンペア級・1200V耐圧の「酸化ガリウムショットキーバリアダイオード(SBD)」を開発したと発表。ノベルクリスタルテクノロジーは、タムラのカーブアウトベンチャー及び情報通信研究機構(NICT)の技術移転ベンチャーとして設立された経緯があることから、これが刺激材料となったようだ。この開発は、世界初となる画期的なもので、パワーエレクトロニクスの低価格化や高性能化につながる1200V耐圧の酸化ガリウムSBDの製品化が大きく前進することになるという。また、太陽光発電向けパワーコンバータ、産業用汎用インバーターや電源などのパワーエレクトロニクス機器の効率向上や小型化により、自動車の電動化や空飛ぶ車などの電気エネルギーの効率利用への貢献にも期待ができるとしている。
■ミタチ産業 <3321> 1,106円 (+142円、+14.7%) 一時ストップ高
東証1部の上昇率4位。ミタチ産業 <3321> が急反騰、年初来高値を更新した。前週末24日の取引終了後、22年5月期上期(6-11月)の決算を発表。売上高が214億5300万円(前年同期比35.2%増)、営業利益が10億2400万円(同3.5倍)と大幅増収増益で着地したことが好感されたようだ。自動車分野向けの半導体・電子部品、ITや自動車関連の工作機械が伸びたほか、アミューズメント分野での受注増加などが業績を押し上げた。なお、通期見通しの売上高390億円(前期比15.1%増)、営業利益13億円(同40.6%増)は据え置いている。
■シンクレイヤ <1724> 1,151円 (+141円、+14.0%)
シンクレイヤ <1724> [JQ]が続急騰。前週末24日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を129億円から132億円(前期比21.2%増)へ、営業利益を9億7000万円から11億6000万円(同51.6%増)へ、純利益を7億3000万円から8億5000万円(同60.7%増)へ上方修正したことが好感された。引き続き通信事業者向け機器販売が好調に推移したほか、ケーブルテレビ事業者向けFTTH関連工事が順調に進捗したことなどが要因。また、販売管理費抑制や為替差益の発生なども寄与する。
■ヘリオスTH <6927> 304円 (+28円、+10.1%)
東証1部の上昇率6位。ヘリオス テクノ ホールディング <6927> が続急騰。前週末24日の取引終了後、連結子会社ナカンテクノが「配向膜印刷装置」の大型受注を獲得したと発表しており、これを好感した買いが流入した。受注先は従来から取引のあるメーカーで、受注金額は約20億円。23年3月期に売り上げ計上する予定としている。なお、22年3月期業績に与える影響はないとしている。
■佐鳥電機 <7420> 1,061円 (+96円、+10.0%)
東証1部の上昇率7位。佐鳥電機 <7420> が続急伸。900円台半ばのもみ合いを経て一気に4ケタ大台乗せを果たした。NEC製品などの取扱いウエートの高いエレクトロニクス商社だが、自社オリジナル製品の設計開発及び量産を行っていることで業績成長期待が強い。半導体製造装置 用の制御機器や車載用センサーICなども好調で、22年5月期業績予想は期初予想を大幅上方修正、営業利益段階で14億5000万円(前期比61%増)見込みにある。タムラ製作所 <6768> 傘下のベンチャー企業ノベルクリスタルテクノロジーは酸化ガリウムウエハーの開発及び製造販売を手掛けているが、佐鳥電機も出資している。ノベルクリスタルは24日取引終了後に酸化ガリウムを材料とする高電圧対応のパワー半導体 ダイオードの開発を発表しており、これも株価の押し上げ材料となった。
■アジャイル <6573> 460円 (+38円、+9.0%)
アジャイルメディア・ネットワーク <6573> [東証M]が急反発。前週末24日の取引終了後、YouTuber/インフルエンサー事務所と連携し、クリエイターとファンのつながりを生かしてキャンペーンの成果を最大化する独自ソリューション「ファン参加型クリエイタータイアップ」の提供を開始すると発表しており、これが好感された。同ソリューションは、インフルエンサーとファンのつながりを重視して両者を盛り上げ、アジャイル独自のテクノロジーを融合させることで、他社にはないクリエイタータイアップの提供を目指すもの。人気クリエイターのファン参加型企画と、同社のこれまでのファンマーケティング支援の実績及び独自分析ツールを組み合わせることで、質の高いインフルエンサーマーケティングの実現が可能となるとしている。
■スローガン <9253> 1,121円 (+86円、+8.3%)
スローガン <9253> [東証M]が3日ぶりに急反発。27日の寄り前、新たな事業として社会人3年目までのハイポテンシャル人材 向けキャリア支援サービス「Goodfind 3(スリー)」(通称「G3」)を22年1月11日に開始すると発表しており、これが好感された。「G3」はキャリア戦略の構築からオファー獲得まで、社会人3年目までのハイポテンシャル人材向けキャリア支援サービス。社会人3年目までの若手優秀層採用に積極的なスタートアップ、ベンチャー企業、プロフェッショナルファームなどを厳選したリストの掲載や、キャリアに関するセミナー・イベントの開催などで新たなマッチングを創出するとしている。なお、同件が22年2月期業績に与える影響は軽微としている。
■アステリア <3853> 1,032円 (+79円、+8.3%)
東証1部の上昇率8位。アステリア <3853> が大幅高で5日続伸、上値追いが止まらない。マド開け後3陽連で4ケタ大台に乗せた。ブロックチェーン分野に早くから取り組み、同分野では国内で草分けといってもよい企業。足もとの業績もデータ関連ソフトウェアの拡販が奏功し22年3月期は営業2割増益で初の10億円大台を見込む。しかも社側予想は依然として保守的との見方で増額含みとみられている。同社が筆頭株主となっている台湾企業で人工知能(AI) 開発を手掛けるゴリラ・テクノロジー・グループがSPACとの合併を経てナスダック市場に上場することを発表しており、これによる含み益拡大や技術連携による業容拡大効果への期待が物色人気を増幅させた。
■キューブシス <2335> 1,050円 (+73円、+7.5%)
東証1部の上昇率10位。キューブシステム <2335> が大幅高で5日続伸。マドを開けて大幅高に買われ、11月17日以来約1ヵ月半ぶりにフシ目の4ケタ大台ラインを突破した。金融や通信、流通向けでシステム構築を手掛け官民を問わず実績が高い。人工知能(AI)分野も深耕し、「AI顔認証タッチレス決済サービス」の特許を取得するなど実力をいかんなく発揮している。足もとの業績も好調で新型コロナウイルスの感染拡大で喚起された巣ごもり需要を背景に、流通業界向けオンライン案件が伸長して収益に貢献している。22年3月期営業利益は14億円と前期比2割の伸びを見込んでいる。株式需給面では信用買い残が少なく、上値が軽い。
■ほくほくFG <8377> 864円 (+59円、+7.3%)
ほくほくフィナンシャルグループ <8377> が急反発。前週末24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を625万株(発行済み株数の4.75%)、または50億円としており、取得期間は22年1月4日から3月24日まで。株主への利益還元や機動的な資本政策による資本効率及び企業価値の向上を図るためとしている。
■キョウデン <6881> 717円 (+47円、+7.0%)
キョウデン <6881> [東証2]が大幅高で5連騰。11月22日つけた年初来高値727円奪回を視野に入れている。産業機器向けや車載向けなどプリント配線基板を展開し高水準の需要を獲得し、22年3月期営業利益は前期比73%増の41億円と急拡大を見込み、続く23年3月期は過去最高利益45億5200万円に16年ぶりに肉薄する可能性も意識されている。パワー半導体分野では高速厚銅めっき技術を用いた高放熱基板の開発に成功しているほか、EV関連ではワイヤレス給電対応の銅コイル基板の量産対応を開始していることで、マーケットの注目を集めた。
■ユーザーロカ <3984> 1,750円 (+113円、+6.9%)
ユーザーローカル <3984> が急反発。同社は27日、香川県丸亀市に人工知能(AI)を活用した自動応答システム「サポートチャットボット」の提供を開始したと発表。更なる提供先の拡大などが期待されているようだ。サポートチャットボットは、ユーザーからの質問に対して独自のAI技術を活用してスムーズに自動応答することが可能。JTB(東京都品川区)や厚生労働省など、数多くの企業や官公庁が導入している。
■パソナG <2168> 3,275円 (+90円、+2.8%)
パソナグループ <2168> が4日ぶりに反発。前週末24日の取引終了後、持ち分法適用会社であるサークレイス(東京都千代田区)が東京証券取引所へ新規上場を申請したと発表しており、これが好材料視された。
■東エレク <8035> 65,600円 (+1,340円、+2.1%)
東京エレクトロン <8035> が5日続伸、連日で上場来高値を更新している。27日は売買代金上位の主力株の動きが鈍く、日経平均もマイナス圏で推移しているが、そのなか同社の値運びは異彩を放った。最近はメモリー価格の下落など市況の一部軟化もみられるが、経済安全保障の観点から米国をはじめ半導体の生産拠点確保が課題視されており、半導体設備投資需要は中期的な拡大が見込まれている。半導体製造装置国内最大手の同社株には、ここにきて大手証券などの目標株価引き上げが相次ぎ、機関投資家とみられる継続的な買いが観測された。
※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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