12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、25日線突破も政治リスク警戒でのトレンド反転に注意
・ドルは一時106円51銭、森友決済文書書き換え報道で円売り縮小
・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はファーストリテ<9983>
■日経平均は大幅続伸、25日線突破も政治リスク警戒でのトレンド反転に注意
日経平均は大幅に続伸。368.26円高の21837.46円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。買い先行でのスタートとなり、21800円を回復して始まった。2月の米雇用統計は、賃金増が抑制されながらも経済が好調を維持したことが示され、利上げペースを加速させるとの懸念が和らいだことが好感され、週末のNYダウは440ドル高となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比345円高となり、これにサヤ寄せする格好から21800円を回復して始まると、一時21971.16円まで上げ幅を拡大させた。ただし、森友学園への国有地売却をめぐり、国内政治不安が高まっており、その後はやや上げ幅を縮めている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の8割を超えている。セクターでは33業種全てが上げており、ゴム製品、機械、ガラス土石、金属製品、鉱業、非鉄金属、輸送用機器、その他金融、卸売、証券が強い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、エーザイ<4523>、TDK<6762>がけん引。
日経平均はギャップ・アップで始まり、22000円に迫る場面もみられた。25日線を突破しており、同線が支持線として意識されるようだと、22000円から直近戻り高値水準へのリバウンドが意識されやすいだろう。一方で、国内の政治リスクが重石になる可能性があり、積極的には上値を追いづらい面もある。225先物も前場半ば辺りから急速に上げ幅を縮める動きをみせていた。先物主導のインデックス売買が中心となるなか、急激なトレンド反転には注意が必要であろう。
一方でマザーズ指数が小幅に下落して推移している。個人マネーは政治リスクへの警戒から資金圧縮も意識されやすい。中小型株は一方向に需給が振れやすいこともあり、先週の流れも引き継いでいる状況であろう。好業績や個別に材料のある銘柄に絞っての短期的な値幅取り狙いになりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドルは一時106円51銭、森友決済文書書き換え報道で円売り縮小
9日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。米朝会談実現に可能性が高まり円売り優勢となったが、材料難でドル買いは上昇一服となった。米朝が今後、朝鮮半島の非核化に向けた協議を始めると報じられ、東アジアの安定化への期待から日経平均株価が上昇。リスク選好的な円売りが優勢となり、ドルなど主要通貨を押し上げた。
ただ、ランチタイムの日経平均先物は急速に上げ幅を縮小。目先の日本株高継続を見込んだ円売りは弱まりつつある。日銀は緩和的な金融政策の維持を決めたが、反応は限定的。ドル買いは長続きしなかった。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円17銭から106円92銭、ユーロ・円は130円70銭から131円59銭、ユーロ・ドルは1.2295ドルから1.2318ドルで推移した。
12日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。株高を意識して一時106円97銭まで買われが、学校法人・森友学園との国有地取引に関する決裁文書の書き換え疑惑で、財務省与党幹部に対し、書き換えがあったことを認める報告を行ったことから、国内政局流動化への
懸念が浮上し、ドル買い・円売りは縮小した。
日経平均株価は一時21971円16銭まで上昇したが、21837円46銭で午前中の取引を終えた。ここまでのドル・円は106円51銭から106円97銭で推移。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・エスプール<2471>やヴィンクス<3784>など5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はファーストリテ<9983>
■経済指標・要人発言
・菅官房長官
「昭恵夫人の名前削除報道、午後から報告することになっている」
・自民党幹部
「文書書き換え時期は昨年2月末以降」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<DM>
・日経平均は大幅続伸、25日線突破も政治リスク警戒でのトレンド反転に注意
・ドルは一時106円51銭、森友決済文書書き換え報道で円売り縮小
・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はファーストリテ<9983>
■日経平均は大幅続伸、25日線突破も政治リスク警戒でのトレンド反転に注意
日経平均は大幅に続伸。368.26円高の21837.46円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。買い先行でのスタートとなり、21800円を回復して始まった。2月の米雇用統計は、賃金増が抑制されながらも経済が好調を維持したことが示され、利上げペースを加速させるとの懸念が和らいだことが好感され、週末のNYダウは440ドル高となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比345円高となり、これにサヤ寄せする格好から21800円を回復して始まると、一時21971.16円まで上げ幅を拡大させた。ただし、森友学園への国有地売却をめぐり、国内政治不安が高まっており、その後はやや上げ幅を縮めている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の8割を超えている。セクターでは33業種全てが上げており、ゴム製品、機械、ガラス土石、金属製品、鉱業、非鉄金属、輸送用機器、その他金融、卸売、証券が強い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、エーザイ<4523>、TDK<6762>がけん引。
日経平均はギャップ・アップで始まり、22000円に迫る場面もみられた。25日線を突破しており、同線が支持線として意識されるようだと、22000円から直近戻り高値水準へのリバウンドが意識されやすいだろう。一方で、国内の政治リスクが重石になる可能性があり、積極的には上値を追いづらい面もある。225先物も前場半ば辺りから急速に上げ幅を縮める動きをみせていた。先物主導のインデックス売買が中心となるなか、急激なトレンド反転には注意が必要であろう。
一方でマザーズ指数が小幅に下落して推移している。個人マネーは政治リスクへの警戒から資金圧縮も意識されやすい。中小型株は一方向に需給が振れやすいこともあり、先週の流れも引き継いでいる状況であろう。好業績や個別に材料のある銘柄に絞っての短期的な値幅取り狙いになりそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドルは一時106円51銭、森友決済文書書き換え報道で円売り縮小
9日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。米朝会談実現に可能性が高まり円売り優勢となったが、材料難でドル買いは上昇一服となった。米朝が今後、朝鮮半島の非核化に向けた協議を始めると報じられ、東アジアの安定化への期待から日経平均株価が上昇。リスク選好的な円売りが優勢となり、ドルなど主要通貨を押し上げた。
ただ、ランチタイムの日経平均先物は急速に上げ幅を縮小。目先の日本株高継続を見込んだ円売りは弱まりつつある。日銀は緩和的な金融政策の維持を決めたが、反応は限定的。ドル買いは長続きしなかった。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円17銭から106円92銭、ユーロ・円は130円70銭から131円59銭、ユーロ・ドルは1.2295ドルから1.2318ドルで推移した。
12日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。株高を意識して一時106円97銭まで買われが、学校法人・森友学園との国有地取引に関する決裁文書の書き換え疑惑で、財務省与党幹部に対し、書き換えがあったことを認める報告を行ったことから、国内政局流動化への
懸念が浮上し、ドル買い・円売りは縮小した。
日経平均株価は一時21971円16銭まで上昇したが、21837円46銭で午前中の取引を終えた。ここまでのドル・円は106円51銭から106円97銭で推移。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・エスプール<2471>やヴィンクス<3784>など5銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はファーストリテ<9983>
■経済指標・要人発言
・菅官房長官
「昭恵夫人の名前削除報道、午後から報告することになっている」
・自民党幹部
「文書書き換え時期は昨年2月末以降」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<DM>
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