9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は小幅反発、内需主導だが押し目拾いの流れが次第に強まろう
・ドル・円は戻りが鈍い、節目付近で売り
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はユニファミマ<8028>
■日経平均は小幅反発、内需主導だが押し目拾いの流れが次第に強まろう
日経平均は小幅に反発。12.90円高の21580.42円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えた。6日の米国市場ではNYダウが570ドルを超す下落となった。朝方はこれにサヤ寄せする格好から先物主導のインデックス売りが先行するものの、このところは下値の堅さも意識されるなか、小幅安から始まった。その後は先週末の終値を挟んでのこう着ではあるが、値ごろ感からの買いも入りやすく、小幅ながらもプラス圏での推移が続いた。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、過半数を占めている。セクターでは水産農林、食料品、電力ガス、保険、パルプ紙、医薬品、不動産がしっかり。半面、石油石炭、鉱業、海運、鉄鋼、機械、ゴム製品、繊維、卸売がさえない。指数インパクトの大きいところでは、ハイテク株の弱さが目立つ中、ファーストリテ<9983>など内需ディフェンシブ系の銘柄が日経平均を下支えしている。
日経平均は小幅な値動きではあるが、5日線、25日線を上回って推移しており、底堅さが意識される。一目均衡表では遅行スパンが実線を上抜く格好となり、上方シグナルを発生させてきている。調整トレンドの上限レベルではあるが、徐々にシグナルが好転してきており、センチメントの改善につながろう。
また、値がさハイテク株が弱含みで推移しているほか、米ハイテク株の動向も引き続き警戒要因ではある。しかし、ファーストリテ<9983>など内需ディフェンシブ系の銘柄が下支えとなり、安心感につながっている。今週は小売決算が佳境を迎えるが、良好な決算を維持しつつ、外需セクター等へのシフトをみせてこよう。また、中小型株は値動きの荒さも意識されているが、押し目を拾う動きもみられている。グローベックスのNYダウ先物は100ドル高程度で推移しており、押し目拾いの流れが次第に強まろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は戻りが鈍い、節目付近で売り
9日午前の東京市場で、ドル・円は戻りの鈍い値動き。106円台に下げたことで国内勢が買戻しを入れたが、節目の107円付近の売りに回復は阻止された。
前週末の弱い米3月雇用統計などを背景としたドル売り・円買いの流れを受け継ぎ、週明けアジア市場では106円台後半を中心とした値動き。国内勢による買戻しで下値の堅さが意識されている。
ランチタイムの日経平均先物は小幅安で推移しており、107円付近では目先の日本株安継続を警戒したドル売り・円買いに振れやすい。米株の自律反発期待でドル買いも観測されるが、米中貿易戦争への懸念で、ドル買いには慎重のようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円81銭から107円04銭、ユーロ・円は131円11銭から131円43銭、ユーロ・ドルは1.2266ドルから1.2287ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ヴィンクス<3784>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はユニファミマ<8028>
■経済指標・要人発言
・安倍首相
「核やミサイル、拉致問題で具体的な行動がなければ北朝鮮に圧力」
「日米が100%ともにあることを首脳会談で内外に明確に示す」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 3月消費者態度指数(予想:44.5、2月:44.3)
・15:00 3月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:48.0、2月:48.6)
<海外>
・14:45 スイス・3月失業率(2月:3.2%)
・15:00 独・2月貿易収支(予想:+190億ユーロ、1月:+173億ユーロ)
・16:30 英・3月ハリファックス住宅価格(前月比予想:+0.1%、2月:+0.4%)
<DM>
・日経平均は小幅反発、内需主導だが押し目拾いの流れが次第に強まろう
・ドル・円は戻りが鈍い、節目付近で売り
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はユニファミマ<8028>
■日経平均は小幅反発、内需主導だが押し目拾いの流れが次第に強まろう
日経平均は小幅に反発。12.90円高の21580.42円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えた。6日の米国市場ではNYダウが570ドルを超す下落となった。朝方はこれにサヤ寄せする格好から先物主導のインデックス売りが先行するものの、このところは下値の堅さも意識されるなか、小幅安から始まった。その後は先週末の終値を挟んでのこう着ではあるが、値ごろ感からの買いも入りやすく、小幅ながらもプラス圏での推移が続いた。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、過半数を占めている。セクターでは水産農林、食料品、電力ガス、保険、パルプ紙、医薬品、不動産がしっかり。半面、石油石炭、鉱業、海運、鉄鋼、機械、ゴム製品、繊維、卸売がさえない。指数インパクトの大きいところでは、ハイテク株の弱さが目立つ中、ファーストリテ<9983>など内需ディフェンシブ系の銘柄が日経平均を下支えしている。
日経平均は小幅な値動きではあるが、5日線、25日線を上回って推移しており、底堅さが意識される。一目均衡表では遅行スパンが実線を上抜く格好となり、上方シグナルを発生させてきている。調整トレンドの上限レベルではあるが、徐々にシグナルが好転してきており、センチメントの改善につながろう。
また、値がさハイテク株が弱含みで推移しているほか、米ハイテク株の動向も引き続き警戒要因ではある。しかし、ファーストリテ<9983>など内需ディフェンシブ系の銘柄が下支えとなり、安心感につながっている。今週は小売決算が佳境を迎えるが、良好な決算を維持しつつ、外需セクター等へのシフトをみせてこよう。また、中小型株は値動きの荒さも意識されているが、押し目を拾う動きもみられている。グローベックスのNYダウ先物は100ドル高程度で推移しており、押し目拾いの流れが次第に強まろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は戻りが鈍い、節目付近で売り
9日午前の東京市場で、ドル・円は戻りの鈍い値動き。106円台に下げたことで国内勢が買戻しを入れたが、節目の107円付近の売りに回復は阻止された。
前週末の弱い米3月雇用統計などを背景としたドル売り・円買いの流れを受け継ぎ、週明けアジア市場では106円台後半を中心とした値動き。国内勢による買戻しで下値の堅さが意識されている。
ランチタイムの日経平均先物は小幅安で推移しており、107円付近では目先の日本株安継続を警戒したドル売り・円買いに振れやすい。米株の自律反発期待でドル買いも観測されるが、米中貿易戦争への懸念で、ドル買いには慎重のようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円81銭から107円04銭、ユーロ・円は131円11銭から131円43銭、ユーロ・ドルは1.2266ドルから1.2287ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ヴィンクス<3784>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はユニファミマ<8028>
■経済指標・要人発言
・安倍首相
「核やミサイル、拉致問題で具体的な行動がなければ北朝鮮に圧力」
「日米が100%ともにあることを首脳会談で内外に明確に示す」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:00 3月消費者態度指数(予想:44.5、2月:44.3)
・15:00 3月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:48.0、2月:48.6)
<海外>
・14:45 スイス・3月失業率(2月:3.2%)
・15:00 独・2月貿易収支(予想:+190億ユーロ、1月:+173億ユーロ)
・16:30 英・3月ハリファックス住宅価格(前月比予想:+0.1%、2月:+0.4%)
<DM>
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