24日の米国市場でNYダウは4日ぶりに反発し、197ドル高となった。複数の構成銘柄が好決算を発表して堅調に推移した。ナスダック総合指数は小反落したが、アルファベット
(グーグル)などの上昇が目立った。円相場は1ドル=111円台前半と下げ渋っているが、本日の東京市場では米株高を好感した買いが先行し、日経平均は83円高からスタートした。朝方は中国・人民元相場や上海総合指数の動向を見極めたいなどとの思惑から伸び悩む場面も見られたが、その後一時22645.66円(135.18円高)まで上昇し、3ケタの上昇で前場を折り返した。
個別では、信越化<4063>が4%近く上昇し、日経平均を約15円押し上げた。米国に塩化ビニール樹脂の新工場を建設するなどと報じられており、本日発表が予定される決算に期待する向きもあったようだ。ファナック<6954>やコマツ<6301>といった中国関連株は前日に続き買い優勢。その他売買代金上位では三井住友<8316>、ソニー<6758>、東海カーボ<5301>などが堅調で、エーザイ<4523>は急反発。トヨタ自<7203>は小幅高となった。また、業績上方修正のブロドリーフ<3673>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>が3日続落し、任天堂<7974>やソフトバンクG<9984>は小安い。第1四半期決算を発表した三菱自<7211>は3%超下落した。セクターでは、非鉄金属、鉄鋼、パルプ・紙などが上昇率上位。反面、陸運業や水産・農林業など6業種が小幅に下げた。
日経平均は前日に続き3ケタの上昇となっているが、23日の下落分(300円安)を埋め切れておらず、自律反発の域を出ないだろう。金融株の買い戻しや中国関連株の物色には一巡感があり、アジア市場では上海総合指数が小反落していることから、一段の上値追い材料には乏しい。また、本日は米欧首脳会談が控えており、自動車関税について議論される見込み。米中・米欧の貿易摩擦への警戒感も上値の重さにつながるだろう。前日に指摘したとおり、22600円近辺に位置する5日移動平均線レベルで目先の戻りは一服しそうだ。
信越化などで決算を先取りする動きも見られるが、本日から決算発表が本格化するとあって主力企業は積極的に手掛けづらい。このため、ブロドリーフのような個別材料株や電気自動車(EV)関連のテーマ株など、値動きの軽い中小型株に幕間つなぎ的な物色が向かっているようだ。ただ、明日からは決算を受けた主力企業の個別物色中心の相場展開が想定される。
(小林大純)
<AK>
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