本日のマザーズ先物は、個人投資家の買い気が強まり、心理的な節目の900pt台を一時回復した。朝方は、前日の米国株の下落や円安進行という好悪材料が交錯するなか、模様眺め気分が強まっていた。ただ、米中通商協議の第1段階の合意を巡って、米メディアが「トランプ大統領は合意を破棄するつもりはない」などと報じたことを受けて、時間外取引での米国株価指数先物が3ケタの上昇を演じると、日経平均も上げ幅を拡大させ、マザーズ先物にも買いが波及した。一時前日比34.0pt高の903.0ptまで値を上げ、連日年初来高値を更新するとともに心理的な節目である900pt台を回復した。市場では「センチメントの改善を背景に個人投資家の買いが続いている」との声が聞かれ、現物市場でもメルカリ<4385>、フリー<4478>など主力株中心に幅広く買われたこともマザーズ先物高に寄与した。ただ、マザーズ指数が今年の高値を更新し、心理的な節目も突破したことで、目先は値幅調整を余儀なくされる可能性があるが、市場では「外部環境が好転しているだけに、戻り待ちの売りをこなしながら、目先は堅調展開が続こう」との見方をしている。本日のマザーズ市場では、関西圏での緊急事態宣言解除見通しを受けて受注拡大を期待した買いにミクリード<7687>が前日比300円(+29.10%)高の1331円、値動きの軽さからMマート<4380>も前日比300円(+21.47%)高の1697円とともにストップ高まで買われた。また、BASE<4477>、ピアズ<7066>、ソフトMAX<3671>、NexTone<7094>も15%超の大幅高を演じた。 <FA>
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