東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が950を超え、全体の過半数を占めた。セクターでは、その他製品、空運、サービス、精密機器など12業種が上昇。一方、海運、石油石炭、鉱業、非鉄金属など21業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、エムスリー<2413>、バンナムHD<7832>、ファーストリテ<9983>、トレンド<4704>、NTTデータ<9613>がしっかりだった半面、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、KDDI<9433>、TDK<6762>、第一三共<4568>が軟化した。
週明けの米国市場は、主要3株価指数はそろって上昇したが、日経平均は目先的に過熱感を冷ますための調整が必要との声が多いなか、利益確定の売りが先行して始まった。また、原油安を受けて資源関連株が売られたほか、海運市況も下げ基調にあるため、海運株にも売りが波及した。米アクティビストが保有株のほぼすべてを手放したと伝わったソフトバンクGは2%超の急落により指数の重荷に。一方、国内証券による目標株価引き上げが好感されたイビデン<4062>、新光電工<6967>が上昇したほか、アマゾンなどとの資本業務提携がポジティブサプライズになったアイスタイル<3660>がストップ高まで買われるなど、個別材料株が賑わった。
日経平均は狭いレンジ内での推移となったが、東証プライムの売買高は連日で10億株を下回っており、出遅れていたファンドの買い直す動きもやや一巡感は意識されやすいところであろう。ただし、需給相場とはいえ下値の堅さが意識されるなか、押し目待ちの買い意欲は強いと考えられる。また、マザーズ指数は連日の上昇でリバウンド基調を強めてきた。お盆休みで個人投資家の短期資金が流入しやすい面もありそうだが、日経平均がこう着感を強める局面で、出遅れ感の強い銘柄やセクターなどへの物色が見られる点においては、足元の需給状況は良好である。
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