大引けの日経平均は前日比120.01円安の27011.33円となった。東証1部の売買高は10億3347万株、売買代金は2兆6676億円だった。セクターでは石油・石炭製品、パルプ・紙、繊維製品などが下落率上位に並んだ一方、その他製品、精密機器、保険業などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は42%となった。
個別では、本日大引け後に決算発表を控える日本電産<6594>とファナック<6954>が出尽くしへの警戒感から3%超下落。米ハイテク株安を嫌気して東エレク<8035>、キーエンス<6861>、村田製<6981>、TDK<6762>、ローム<6963>などが安い。米メルクとの競争激化懸念から塩野義<4507>は6%近く下落。22年度の過去最高の世界生産台数計画を発表したトヨタ自<7203>は足元の減産報道から計画への懐疑的な見方もあり軟調に推移し、デンソー<6902>、トヨタ紡織<3116>なども下落。KDDI<9433>、NTT<9432>、JT<2914>、花王<4452>などディフェンシブ系の下落も目立った。
一方、傘下の英アームの新規株式公開(IPO)の準備について伝わったソフトバンクG<9984>が上昇し、国内証券のレーティング材料を受けて任天堂<7974>、コナミHD<9766>、コーエーテクモ<3635>などゲーム関連が大幅高。決算や業績上方修正など業績リリース絡みではディスコ<6146>、コメリ<8218>、キーパー技研<6036>、オービック<4684>、ブレインパッド<3655>などが買われた。レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>
などのハイテク株の一角や、郵船<9101>や川崎汽船<9107>などの海運株、三菱UFJ<8306>、日本製鉄<5401>、住友鉱山<5713>などの景気敏感株の一角も高い。ほか、HOYA<7741>、エムスリー<2413>、マネーフォワード<3994>などグロース(成長)株の一角も買われ、自動車ではインド子会社の好決算を受けてスズキ<7269>が大幅高となった。
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